「AI Overviewが検索結果の一番上に出るようになった以上、うちの記事へのアクセスもこれから減り続けるのだろう」。そう受け止めている方は少なくないと思います。順位が上がればクリックも増えるという関係が長く当たり前だったので、順位では説明のつかない減り方に出会うと、原因をサイト全体の問題として捉えてしまいます。
しかし実際には、減る記事と減らない記事は、読者がその検索で求めているもので分かれるのです。用語を説明する記事ほど要約に取り込まれやすく、申し込みや購入に近い記事ほど、数字の変化は小さく済みます。対策もサイト単位でまとめて考えるより、記事ごとに分けて見ていくほうが早く進みます。
本記事では、影響を受ける記事と受けにくい記事の見分け方から、AI Overviewが表示されない理由、Search Consoleで影響を確かめる手順、引用される側に回るための打ち手まで、自社ブログで毎日記事を公開している会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 順位は同じなのにクリックが減るのは、検索結果の上でAI Overviewが答えを出し、下の記事まで読まれなくなるから
- 影響が大きいのは定義を答える「とは系」の記事で、申し込みや購入に近い記事と指名検索は影響が小さい
- AI Overviewが出ないのは生成AIの回答が役立つとGoogleが判断しない検索で、自社がリンクに入らないときは4つの条件を確かめる
- 影響を受けた記事は、Search Consoleの検索パフォーマンスと生成AIパフォーマンスの2つのレポートで候補を絞り込める
- 引用される側に回る近道は、AI向けの特別な施策ではなく、一次情報を足すSEOの基本のやり直し
AI Overviewの影響とは、検索の入り口そのものが変わること
AI Overviewの影響を一言でいえば、検索の入り口がリンク一覧からAIの回答に置き換わったことに尽きます。従来の検索結果は、青いリンクが順に並び、ユーザーがどれかを選んでサイトを訪れる構造でした。そこにAIが生成した要約が最上部へ差し込まれ、ユーザーは多くの場合、その要約を読んだ時点で目的を果たしてしまいます。

AIによる概要が検索結果でしていること
AI Overviewは、検索クエリに対してGoogleのAIがWeb上の情報を統合し、数行から十数行の回答を検索結果の一番上に表示する機能です。2024年8月から日本語でも本格的に表示が始まり、いまでは「とは」「方法」「違い」といった疑問形のクエリで頻繁に見かけるようになりました。
見落とされがちなのは、この要約が従来の強調スニペットとは別物だという点です。強調スニペットは1つのページから説明の一部を抜き出して見せる仕組みですが、AI Overviewは複数のページを横断的に読み、再構成した文章を提示します。自分の一文だけが切り取られて使われるのではなく、複数の情報源をまとめた形で回答が組み立てられます。この違いが、後述する対策の考え方を大きく左右します。
順位は同じなのにアクセスが減る、という現象の正体
Web担当者を最も混乱させているのが、検索順位は落ちていないのにクリックだけが減るという現象です。表示回数(インプレッション)とクリック数がこれまでのように連動しなくなった状態で、いわゆる「グレート・ディカップリング(大いなる分離)」と呼ばれます。
理由はいたってシンプルで、あなたの記事が3位に表示されていても、その上でAI Overviewが答えを出してしまえば、ユーザーは3位まで視線を落とす前に検索を終えるからです。順位は落ちていないのに、順位がクリックを生む力そのものが弱まっています。ここが、従来のSEOの常識が通じなくなっている一点目です。
補足すると、影響はクリック率だけにとどまりません。要約に自社が引用されないまま検索結果を下へ追いやられれば、これまで無風だった2位や3位の記事も、じわじわと露出を削られていきます。順位を守る戦いから、要約の中に居場所を確保する戦いへ、土俵そのものが移りつつあると捉えるのが実態に近いはずです。
順位は3位のままなんです。それなのに、この半年でアクセスが目に見えて減りました。これも本当にAI Overviewのせいなのでしょうか。
編集部
可能性は高いと見ます。ただ、断定する前にSearch Consoleで「表示回数は横ばいなのにCTRだけ下がっているか」を確認してください。表示回数まで落ちているなら順位や需要そのものの問題で、原因の切り分けが変わります。まずは数字で正体を突き止めるのが先決です。
関連記事:【2025年最新】SEOトレンド完全ガイド これからの検索順位を決める7つの重要変化
影響は一律ではない|検索意図で「削られる記事」と「残る記事」が分かれる
AI Overviewの影響を「サイト全体のアクセスが減る」と大づかみに捉えている限り、有効な打ち手は見つかりません。実際には、削られる記事と残る記事は検索意図で決まるのであって、影響の大きさは記事が狙うクエリの性質によって分かれます。
同じドメインの中でも、クリックが大きく減る記事とほとんど変わらない記事が混在します。
答えが一つで完結する検索ほど、丸ごと奪われる
最も影響を受けるのは、答えが一つに定まる「知りたい(Know)」系のクエリです。「◯◯とは」「◯◯の意味」「◯◯の計算方法」のように、短い事実で答えが済むものは、AI Overviewが要約しきってしまいます。ユーザーからすれば、要約を読めば用が足りるため、わざわざ記事を開く動機が消えます。
用語解説や定義中心の記事、いわゆる「とは系」がこの直撃を受けます。皮肉なことに、これまでSEOで手堅く流入を稼いでいた優等生の記事ほど、削られやすいのです。
比べる・選ぶ・買う・訪ねる検索には、人の判断が残る
一方で、比較したい・選びたい・買いたい・行きたいという意図は、AIの要約だけでは満たしにくい領域です。料金プランを見比べる、実物のレビューを読む、口コミの温度感を確かめる、地図で場所を確認するといった行動では、最終的に人が自分の目で確かめたいと感じます。
AI Overviewが表示されても、その下の比較コンテンツや口コミ、事例ページへの需要は残ります。購買や意思決定に近い記事は、影響を受けにくい資産だと考えて差し支えありません。裏を返せば、収益に近いページが無事なら、被害は見た目より軽い可能性があります。
指名検索は影響が小さく、ローカル検索は名前の出方が変わる
「◯◯(ブランド名)」の指名検索は、AI Overviewの影響が限定的です。すでに行き先が決まっている検索は、AIが横断要約する対象になりにくいためです。
指名で検索される状態、つまりブランドとして名前を覚えられている状態は、AI Overviewの影響を受けない最も強い出口になります。
「近くの◯◯」のようなローカル検索では、記事へのクリックが減るかどうかより、AIの回答に店や会社の名前が出るかどうかが影響の中身になります。GoogleのAIの回答には、Googleビジネスプロフィールなどに載せたローカルビジネスの情報が含まれることがあるためです。

もっとも、この線引きはきれいな白黒ではありません。定義系のクエリでも、より深い理解や裏取りを求める読者は要約の下の記事を開きますし、比較系でも答えが単純な場面ではAIの要約で足りてしまいます。実際の影響はまだら模様で、自社の記事が要約で終わる側か、続きを読ませる側かを一件ずつ見ていく地道さが問われます。ざっくり分類したうえで例外を丁寧に拾う、この二段構えが精度を左右します。
検索意図ごとの影響度を、ひとつの目安として整理します。
検索意図の種類 | 具体例 | AI Overviewの影響 |
|---|---|---|
知りたい(定義・事実) | ◯◯とは、◯◯の意味 | 大きい |
比べたい・選びたい | ◯◯ 比較、◯◯ おすすめ | 中くらい |
買いたい・申し込みたい | ◯◯ 料金、◯◯ 申込 | 小さい |
指名 | ブランド名 | ほとんどない |
地域で探したい | 近くの◯◯、地域名と業種 | 記事への影響は小さく、AIの回答に名前が出るかが分かれ目 |
この表を自社の記事一覧に重ねてみると、危険地帯と安全地帯がくっきり見えてきます。とは系の解説記事に流入を依存しているサイトほど、影響は深刻になります。逆に、比較・購入系や指名検索で支えられているサイトは、騒がれているほどの打撃を受けていないこともあります。
- 検索意図が明確な記事の価値が相対的に上がる
- 引用されればブランドの露出面が新たに増える
- 薄いだけの量産記事が淘汰され、質で戦いやすくなる
- 定義・用語解説系の流入が大きく目減りする
- 順位が同じでもクリックが減り、指標が読みにくくなる
- 認知獲得を検索だけに頼る設計が通用しにくくなる
関連記事:ゼロクリック検索とは?クリックされない時代に選ばれるSEOの考え方
AI Overviewが表示されない理由
AI Overviewが表示されない理由は、検索結果にAI Overviewそのものが出ない場合と、AI Overviewは出ているのに自社サイトがリンクに入らない場合で分かれます。

検索結果にAI Overviewが出ない理由
検索結果にAI Overviewが出ないのは、その検索では生成AIの回答が特に役立つと、Googleのシステムが判断しなかったからです。AI Overviewは、たとえば、さまざまな情報源の情報をまとめて示すと役立つ検索で表示され、すべての検索に出る機能ではありません。
AI Overviewは設定でオフにできませんが、検索した人が検索結果の上の「ウェブ」のフィルタを選ぶと、テキストのリンクだけが並び、AI Overviewは表示されません。

AI Overviewが出ないKWでは、要約に記事のクリックを取られることもありません。
自社サイトがAI Overviewのリンクに入らない理由
自社サイトがAI Overviewのリンクに入らないときは、ページが次の4つの条件を満たしているかを確かめます。AIによる概要とAIモードにページが表示されるには、4つすべてを満たしている必要があります。
- ページがGoogleのインデックスに登録されている
- 検索結果でスニペットが表示される
- Googlebotがページを取得でき、検索の技術要件を満たしている
- Search Consoleの「検索の生成AI」設定で、サイトを含めている
スニペットは、ページにnosnippetを入れていると検索結果に出ず、AIの回答の材料にも使われません。Googlebotの取得は、robots.txtで許可していても、CDNやサーバーの設定で拒んでいることがあります。ページごとの状態は、Search ConsoleのURL検査ツールで、インデックス登録の有無とGooglebotが取得したHTMLを見れば確かめられます。
「検索の生成AI」設定はSearch Consoleの「設定」の中にあり、初期値は生成AI機能に「含める」です。
インデックス登録などの条件を満たしても、リンクに表示されるとは限りません。AIによる概要がどのページを回答の材料に使うかは、通常の検索のランキングの仕組みで集めたページの中から、回答を裏付けるページが選ばれるためです。
自社サイトが受けている影響を見極める4ステップ
自社サイトが受けているAI Overviewの影響は、Search Consoleの通常の検索パフォーマンスレポートと生成AIパフォーマンスレポートを組み合わせて確かめます。感覚で「減った気がする」と語るのではなく、数字で影響を受けた記事の候補を絞り込める状態を作ります。ここまでやって初めて、どの記事を守り、どの記事を作り直すかの判断ができます。
Search Consoleの検索パフォーマンスで、期間を半年前と比較します。見るのは表示回数とクリック率(CTR)の動きです。表示回数が横ばい、あるいは伸びているのにCTRだけ下がっているページが、AI Overviewの影響を最も疑うべき候補になります。
Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで、AIによる概要とAIモードに自社のページへのリンクが表示された回数を、ページごとに見ます。表示回数とクリック率が乖離したページのうち、レポートに出てくるページは引用されている記事です。レポートに出てこないページは、代表的なKWで実際に検索し、引用されないままAI Overviewが上に出ていないかを確かめます。
CTRが落ちたページを一覧にし、それぞれがどの検索意図を狙っているかで色分けします。定義・用語解説に該当するページが多ければ、影響は構造的で、小手先のリライトでは戻りません。比較・購入系が無事なら、収益に近い部分は守れている証拠です。
すべてを守ろうとすると体力が続きません。収益やコンバージョンに近い記事は守り、流入は多いが定義中心の記事は引用される構造へ作り直し、代替の効く薄い記事は思い切って統合・整理します。優先順位をつけることが、限られたリソースを活かす分かれ目です。
生成AIパフォーマンスレポートは、2026年8月31日からすべてのサイトで使えるようになったレポートです。見られる数字はリンクが表示された回数(インプレッション数)で、ページ・国・日付・デバイスごとに分けられます。AIによる概要とAIモードから来たクリックは、通常の検索パフォーマンスレポートの検索タイプ「ウェブ」の数字に含まれています。

生成AIパフォーマンスレポートが表示されないときは、生成AI機能での表示回数がまだ少ないか、「検索の生成AI」設定でサイトを除外していることが考えられます。
作り直す記事は決まったのに、書き手が足りませんか
どのKWの記事から作り直すかを検索意図から決めるKW戦略設計と、担当者が変わっても品質が落ちない制作体制の構築を支援します。弊社が自社ブログの毎日の公開で使っている制作の型も、御社で回せる形でお渡しします。
なぜ「とは系」の記事だけが刈り取られるのか
定義系の記事がAI Overviewの影響を最も受けやすい理由は、記事が提供している価値の性質にあります。表面的に「AIが答えるから」で終わらせると、対策を確実に読み違えます。
「◯◯とは」への答えは、誰が書いても大きくは変わりません。定義は共有された事実であり、独自性を持ち込む余地が小さいのです。代替可能な情報は、要約された時点で役目を終えます。AI Overviewは、この「誰が書いても同じ情報」を統合するのが得意で、しかも最も自然にこなせる領域が定義系のクエリでした。
裏を返せば、代替できない情報を持つ記事は、要約されても価値が消えません。実際に試した経験、独自に取った数値、現場でしか分からない判断基準といった一次情報は、要約の中に埋もれません。AIによる概要は複数のページを照らし合わせて回答を作るので、ほかのページに無い独自の視点を持つページは、その部分の根拠として使われる余地が残ります。
AIによる概要は、クエリファンアウトと呼ぶ仕組みで、ひとつの検索から関連する問いをいくつも作って追加で検索し、集めたページで回答を組み立てることがあります。
ただし、問いごとにページを分けても、拾われやすくはなりません。ページ数を増やしてもサイトの品質や関連性は上がらず、Googleのシステムは、検索した言葉とページの主な内容が完全に一致しなくても関連性を判断できるからです。AIのためにコンテンツを細かく分ける「チャンク化」も要りません。とは系の記事が弱いのは、扱う範囲が広いからではなく、どの問いへの答えもほかのページで代わりがきくからです。
影響の分かれ目は、記事が「共有された事実」を並べているか、「あなたにしか書けない情報」を含んでいるかにあります。前者は要約で終わり、後者は引用されて生き残ります。
つまり「とは系が削られる」という現象は、AIの都合というより、その記事がもともと代替可能だったことが露呈しただけとも言えます。厳しい見方ですが、ここを直視できるかどうかが、次の打ち手の質を決めます。定義をなぞるだけの記事に頼ってきた構造そのものを、問い直す局面に来ています。
正直なところ、ここまで検索が変わるならSEO自体をやめて、広告やSNSに寄せた方がいいのではと考えています。
編集部
やめるのは早計だと考えます。影響が大きいのは定義系の一部で、比較・購入・指名の検索はむしろ人の判断が残る領域です。今はむしろ、代替の効かない一次情報を持つ会社が引用される側に回れる好機です。撤退ではなく、狙うクエリと記事の作り方を組み替える局面だと捉えています。
影響を機会に変える|奪われる側から引用される側へ回る
AI Overviewは、視点を変えると、検索結果の最上部に新しい露出面がひとつ増えたとも言えます。要約に自社の情報が引用されれば、そこは検索結果で最も目立つ一等地です。

AI Overviewに引用される記事に共通すること
AI Overviewに引用される記事を目指すなら、次の6つをすべて整えます。
- ひとつの問いに、ひとつの明確な答えを冒頭で言い切っている
- 実体験・自社データ・独自の判断基準など、一次情報が含まれている
- 書き手や運営者の専門性が明示され、E-E-A-Tが伝わる
- 見出しと本文が対応し、読者が目当ての答えにたどり着ける
- 本文の内容を補う画像や動画が添えられている
- 誇張や曖昧な断定がなく、事実と推測が書き分けられている
Google検索の生成AI機能は、通常の検索と同じランキングと品質の仕組みの上で動いているため、引用への近道は、SEOの基本のやり直しです。AI向けに足す条件は「検索の生成AI」設定でサイトを含めておくことだけで、初期値のままなら満たしています。
引用されても流入は戻るのか、という問い
ここで、引用されてもクリックされなければ意味がないのではないか、という現実的な疑問が湧きます。半分は正しく、半分は違います。
たしかに、引用がそのままクリックに直結するとは限りません。ただ、検索結果の最上部で名前を見せ続けることには、指名検索を育てるという別の効果があります。「この分野といえばこの会社」という記憶が積み上がれば、後日ユーザーは指名で戻ってきます。前半で触れたとおり、指名検索はAI Overviewの影響を受けない最も強い出口です。
引用される側に回ることは、目先のクリックを取り戻す施策であると同時に、検索そのものへの依存度を下げる動きでもあります。短期のトラフィックと中長期のブランドを同じ一本の記事で同時に狙えるところに、AI時代のコンテンツ投資の妙味があります。
引用されているかどうかは、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートでページごとに確かめられます。生成AIパフォーマンスレポートの切り口にはKWが無いため、代表的なKWで実際にAI Overviewを表示させ、自社のページがリンクに並んでいるかも見ます。主要な20から30のKWを月に一度点検するだけでも、どの記事が拾われ始めたのかという手応えはつかめます。
Google検索の外で答えるChatGPT・Gemini・Claudeは、Search Consoleでは数えられないので、質問を実際に聞いて数えます。弊社が滋賀のAI検索対策で行う計測では、お客様が聞きそうな質問30問を3つのAIに聞き、御社の名前が何回出たかと、どの質問でどの会社が挙がっているかを報告します。そのあとも毎月同じ質問を聞き、名前が出た回数と紹介のされ方の変化を報告します。
Google検索の外のAIの回答に、御社の名前は出ていますか
業種・地域・会社の名前を入れると、ChatGPT・Gemini・Claudeに質問を5つずつ聞き、御社の名前が何回出るかをその場で表示します。メールアドレスの登録は要りません。
今すぐ見直したい対策と、逆効果になりやすい対策
AI Overviewへの対策には、評価を落とす逆効果のものと、Google検索で表示されるためには必要のないものが混ざっています。
評価を落とす逆効果の対策
逆効果の対策として避けたいのは、AI Overviewを出し抜こうとする次の3つの小細工です。
- 要約されないよう、わざと情報を出し惜しみする
- キーワードを不自然に詰め込んで露出を狙う
- 検索されそうな問いごとに、中身の近いページを作り分ける
情報を出し惜しみすれば、検索した人の疑問に答えられず、ユーザーにもAIにも選ばれなくなります。問いごとにページを作り分けるのは、検索の順位やAIの回答を操作することが主な目的なら、Googleのスパムポリシーにある「大量生成されたコンテンツの不正使用」に当たります。
Google検索では効果のない対策
Google検索で表示されるために、次の5つは要りません。
- llms.txtなど、AI向けのファイルや特別なマークアップを作ること
- AIのためにコンテンツを細かく分けること
- AI向けに文章を書き換えること
- ほかのサイトで不自然な言及を探して増やすこと
- 生成AI検索のために構造化データを足すこと
llms.txtはGoogle検索が使わないだけで、ほかのサービスのために作るのは問題ありません。構造化データも、リッチリザルトの対象になるために使い続ける価値があります。ブログや動画、フォーラムで語られた内容はAIの回答に表示されることがあるので、言及そのものが無意味なのではなく、不自然な言及を探して回る施策があまり役に立たないのです。
今すぐ見直したい対策
今すぐ見直したいのは、地味でも効果のある次の6つの積み上げです。
- 収益に近い比較・購入系のクエリから優先的に強化する
- 定義だけの記事に、一次情報や独自の視点を足して作り直す
- 書き手の実名・経歴・専門性を記事に明示する
- 指名検索を増やすため、記事全体でブランドの一貫性を保つ
- 店舗や商品があれば、GoogleビジネスプロフィールとMerchant Centerの情報を最新に保つ
- Search Consoleで影響を定点観測し、打ち手の効果を測る
似たテーマで乱立した記事を一本の決定版へ統合する整理も、見直しの候補です。分散していた評価と情報が一か所へ集約され、一次情報を厚く盛り込む余地も生まれます。
関連記事:Google の AI モードとは?検索の新しい仕組みとSEOへの影響を解説
AI Overviewの影響に関するよくある質問
AI Overviewの表示の確かめ方や、表示を止める方法など、影響を調べるときに出てくる4つの疑問に答えます。
対象のキーワードで実際にGoogle検索し、検索結果の最上部にAIによる概要が出るかを目視するのが最も確実です。自社のページがAIの回答のリンクに表示された回数は、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで確かめられます。
Search Consoleの「設定」にある「検索の生成AI」で、サイトをAIによる概要とAIモードから除外できます。ページの一部だけを使わせないならdata-nosnippet、ページ全体ならnosnippetを使いますが、どちらも通常の検索結果のスニペットにも効きます。除外してもほかのサイトの情報でAIによる概要は表示されるため、流入が戻るとは限らず、露出の機会そのものを手放すことになります。
AI Overviewは通常の検索結果に要約が差し込まれる機能で、AI Modeはより対話的にAIと検索を進める体験です。どちらもGoogleは特別な最適化を求めておらず、対策の基本は共通しています。
一律の削除はおすすめしません。収益に近い記事は残して作り直し、内容が重複する薄い記事は統合するなど、記事ごとに役割を見極めた対応が有効です。
まとめ|影響の大小は、記事の作り方で決まる
AI Overviewの影響を整理すると、怖いのは影響ではなく、弱い記事への依存だと分かります。定義をなぞるだけの記事は要約で終わり、代替の効かない一次情報を持つ記事は引用されて生き残ります。この差は検索エンジンの都合ではなく、記事の作り方によるものです。
やるべきことは、突飛な新技術の導入ではありません。影響を受けた記事を数字で名指しし、守る・作り直す・手放すを決め、引用される構造と一次情報で作り直します。そして指名で検索される状態を育てます。遠回りに見えて、AI時代に検索と付き合ういちばんまっとうな道だと考えています。
私たち合同会社Writers-hubは、記事コンテンツの制作支援として、検索意図からKWの優先順を決めるKW戦略設計と、制作体制の構築を行っています。AIに聞かれたときに社名が答えに出るようにするAI検索対策も手がけています。







