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コンテンツマーケティングの費用相場|社内の工数まで含めた月の総額

コンテンツマーケティングの費用は、記事1本の単価ではなく、社内の担当者が使う時間を時給で換算して足した月の総額で比べてほしいと思っています。記事単価で外注してもブリーフの作成と初稿の確認は社内に残り、AIで書いても公開前の確認の時間は本数の分だけ増えるためです。予算は、検索からの効果が出るまで一般にかかる3〜6か月を含めて、6か月分の総額で組むことを勧めています。

費用の構造を示すシンプルなグラフとドキュメントが並ぶデスクトップ

「記事1本あたりの単価を並べれば、外注と内製のどちらが安いか判断できそう」。制作会社の見積書の多くは記事1本あたりいくらという単位で書かれているため、コンテンツマーケティングの費用の検討も、単価の比較から始まりがちです。しかし、記事単価で外注しても、テーマとキーワードの指示や初稿の確認、修正のやり取りなどの作業は社内に残ります。比べるべきは記事単価ではなく、社内の工数を時給で換算して足した月の総額です。

本記事では、全部外注・全部内製・工程で分ける形の費用の内訳から、AIで記事を書く場合に残る費用、予算を組む期間まで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • 記事単価で外注しても記事1本につき75〜180分の作業が社内に残り、月10本なら時給3,000円の換算で約3.8万〜9万円になる
  • 月10本を1本2万円で試算すると、全部外注・全部内製・工程で分ける形の月の総額は約20万〜40万円で近く、差は社内で記事に使う時間に出る
  • AIで書くと執筆の費用は下がるが、キーワードの設計と公開前の確認は残り、確認の時間は本数に比例して増える
  • 予算は、SEOの効果が出るまで一般にかかる3〜6か月を含め、6か月分の月の総額で組む

外注の費用|記事単価と社内に残る工数

コンテンツマーケティングを外注する費用は、見積書に載る費用と、見積書に載らない社内の工数の2つに分かれます。記事単価だけで予算を組むと、修正の追加費用と社内の工数が予算から抜け落ちます。

見積もりに出てくる費用

見積書に載る費用のうち、最も大きいのは記事1本ごとに払うライター費です。ライター費は、記事の種類で次の3つの価格帯に分かれます。

記事の種類

ライター費(1本あたり)

一般的なSEO記事(2,000〜3,000字)

1.5万〜4万円

専門性が必要な記事(医療・法律・ITなど)

4万〜10万円

インタビュー・取材込みの記事

8万〜20万円以上

※ 金額は実務上の目安です。文字数、専門性、取材の有無、構成と編集をライターと外注先のどちらが受け持つかなどで変わります。

ディレクション費は、キーワード選定や構成のレビュー、ライターの管理などを外注先に任せる場合に、ライター費とは別にかかる費用です。目安は月5万〜30万円で、社内で受け持つ場合は、この費用の代わりに担当者の時間がかかります。

修正の追加費用は、契約で決めた回数を超えた修正にかかる費用です。「1回目の修正は無料、2回目から追加費用」という契約で、依頼の段階で読者や目的が決まっていないと、2〜3回の修正が起きて1本あたり1万〜3万円が積み上がることもあります。

社内に残る工数

記事単価で外注先に発注しても、社内の担当者には記事1本につき75〜180分の作業が残ります。

工程

工数の目安(記事1本)

ブリーフ作成(テーマ・キーワード・構成の指示や確認)

30〜60分

初稿の確認とフィードバック

30〜90分

修正の確認と公開の設定

15〜30分

合計

75〜180分

月10本を発注すると、社内の工数は月12.5〜30時間です。時給3,000円で換算すると、約3.8万〜9万円が見積書の外でかかっています。

時給3,000円は、この記事の試算で使う社内の時間の単価です。年収500万円の社員の月給約42万円を月160時間で割ると約2,600円になり、会社が負担する社会保険料なども含めて、切りのよい3,000円としました。

Web担当者Web担当者

外注先がキーワード選定や構成まで引き受けてくれるなら、社内の作業はほとんど無くなるのではないでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

キーワード選定や構成案の作成は、ディレクション費を払えば任せられます。ただ、どのキーワードで進めるかを決めることと、初稿が自社の方針と合っているかを判断することは、社内の担当者が受け持ちます。

記事単価と月額の運用代行の違い

外注の料金の形には、記事1本ごとに払う記事単価のほかに、キーワードの設計から記事の公開までを月額でまとめて任せる運用代行があります。どちらの形で頼むかによって、社内に残る工数が変わります。

記事単価の形で社内に残るのは、ブリーフ作成や初稿の確認、入稿など、記事1本ごとの作業です。月額の運用代行では、契約内容によって変わりますが、記事ごとの作業を外注先が受け持つため、社内に残る作業は方針の確認と報告を読むことが中心になります。ただし、公開前の記事を社内で確認する契約にすると、記事1本ごとの確認の時間は、記事単価の形と同じように残ります。

内製の費用|請求書に出ない人件費

コンテンツマーケティングを内製すると、外注費はかかりませんが、担当者の人件費がかかります。給与として毎月払っているので請求書には出ないものの、記事に使った時間はそのまま費用です。

月10本を内製したときの工数

月10本を社内で作る場合、担当者の工数は月65〜130時間で、時給3,000円で換算すると月19.5万〜39万円の人件費にあたります。

業務内容

月の工数の目安(月10本)

キーワード調査・戦略立案

10〜20時間

記事の構成・執筆

40〜80時間

編集・校正

10〜20時間

分析・改善の検討

5〜10時間

合計

65〜130時間

月の実稼働を160時間とすると、130時間は1人の稼働の約8割です。ほかの業務を持つ担当者が1人で月10本を回すと、記事の作業は本業の合間に回すか、残業で吸収することになります。

書き方を身につけるまでの人件費

内製の担当者がSEO記事の書き方を身につけるまでの間も、人件費はかかり続けます。身につける前に書いた記事は、検索で読まれる水準に届かないこともあるでしょう。水準に届かなかった記事を書き直す時間も、月の工数に加わります。

外注・内製・工程で分ける形の月の総額

全部外注・全部内製・工程で分ける形の3つを月10本で試算すると、月の総額はどれも約20万〜40万円に収まります。3つの形で大きく違うのは総額ではなく、社内の担当者が記事に使う時間です。

全部外注(記事単価)全部内製工程で分ける形
外注先に払う費用25万円0円20万円
社内の工数12.5〜30時間65〜130時間40時間
社内の工数の人件費換算約3.8万〜9万円19.5万〜39万円12万円
月の総額約29万〜34万円19.5万〜39万円32万円

※ ライター費は1本2万円、全部外注のディレクション費は月5万円、社内の時間は時給3,000円で試算しています。工程で分ける形は、構成と執筆を外注し、ほかの工程を社内で月40時間受け持つ場合です。ライター費やディレクション費を価格帯の上のほうで頼む場合や、修正の追加費用がかかる場合は、全部外注と工程で分ける形の総額が上がります。

全部外注・全部内製・工程で分ける形の月の総額を比べる図

社内に残す工程と外に出す工程

工程で分ける形は、自社の事情を知っている人にしかできない作業を社内に残し、作業量の多い工程を外に出す形です。社内に残す作業は、次の4つです。

  • 事業と顧客の情報を外注先に渡す
  • 狙うキーワードと記事の方向性を最終的に決める
  • 初稿が自社の方針や事実と合っているかを確かめる
  • 問い合わせや売上につながったかを見る

人件費の換算だけで比べると、執筆は社内で書くほうが同じか安く出ることが多くなります。月10本の構成と執筆は、社内なら40〜80時間で12万〜24万円、外注なら1本1.5万〜4万円で15万〜40万円です。それでも執筆を外に出すのは、月40〜80時間を担当者の本来の業務に戻せるためです。

3つの形の選び方

どの形を選ぶかは、社内で記事に使える時間で決めます。月30時間ほどまでなら全部外注(記事単価)、月40時間ほどなら工程で分ける形、月65〜130時間を出せる担当者がいるなら全部内製を選んでも、月の総額は大きく変わりません。

担当者が替わると、記事の品質が落ちていませんか

記事コンテンツの制作支援の「制作体制構築」では、編集者・ライター・監修者のチーム編成から、レギュレーション策定、品質管理フローまでを一貫して構築し、属人化しない仕組みで、担当者が変わっても品質が落ちない体制をつくります。相談は、無料のオンライン相談(30分)から受け付けています。

予算が狂う4つの「隠れコスト」

コンテンツマーケティングの予算が見込みより膨らむ原因は、見積もりの段階では金額に表れない4つの費用です。

1. 意思決定コスト

記事の方向性やトーン、キーワードなどを最終的に誰が決めるかが決まっていないと、確認が担当者から部長、さらに上へと回り、1本の記事が1〜2週間止まることがあります。記事の方向性を決める人を1人に絞り、その人の確認で公開できる範囲を先に決めておくと、確認の往復が減ります。

2. 修正が重なる費用

外注でも内製でも、記事の修正が起きるたびに工数が積み上がります。修正が起きる主な原因は、最初のブリーフで読者や目的が決まっていないことと、社内の意見がまとまらないまま依頼したことの2つです。

記事1本ごとに、ブリーフに次の4つを書いておくと、修正の原因を依頼の段階で減らせます。

  • 読者
  • 記事の目的
  • 書いてはいけないこと
  • 参照してほしい自社の資料

ブリーフの型は一度作れば記事ごとに使い回せるので、作る手間は最初の1回で済みます。

3. 公開前の確認にかかる費用

外注した記事も内製の記事も、公開前に誰かが確認する時間は避けられません。品質の基準が文書になっていないと、確認する人によって判断が分かれ、修正のやり取りがさらに増えます。

4. 担当者が替わるたびにかかる費用

「この担当者だから」「このライターだから」質が出る状態では、担当者の異動やライターの離脱のたびに、引き継ぎと教育の費用がかかります。内製で担当者が辞めた場合は、記事の作り方の知識も一緒に失われ、採用と教育をやり直すことになります。交代のたびにかかる費用を抑える手段は、外注先が変わっても使える発注のフォーマットと、社内の担当者が変わっても続けられるマニュアルです。

AIで記事を書くと費用はどう変わるか

AIで記事を書くと、月の総額のうち執筆にかかる費用は下がりますが、キーワードの設計と公開前の確認にかかる費用は残ります。何を書くかは自社の事業と顧客の事情で決まり、書かれた記事に誤りが無いかを確かめる工程も、AIに書かせただけでは無くならないためです。

AIで記事を書く場合に減る費用と残る費用を示す図

本数に比例して増える確認の時間

公開前の確認の時間が本数に比例して増えることは、とりわけ見落とされがちです。初稿の確認とフィードバックに1本30〜90分かかるなら、AIで月30本に増やしたときの確認は月15〜45時間になり、時給3,000円の換算で4.5万〜13.5万円です。

1本あたりの確認の時間を減らすには、書く前に記事の型(構成と書き方の決まり)を作り、確認する観点をその決まりに合わせて絞っておきます。型と確認の工程が無いまま本数を増やすと、確認が追いつかなくなります。

AIで書くときに費用をかける工程

AIで記事を書くときに費用をかける先は、書く工程ではなく、何を書くかの設計と公開前の確認です。設計と確認はどちらも、記事が検索した人の知りたいことに答えているかを左右する工程だからです。

経営者経営者

AIで書いた記事は検索で評価されないと聞きました。AIで本数を増やしても、費用の無駄になりませんか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

AIが書いたかどうかより、検索した人の知りたいことに答えているかが問われると考えています。評価されないのは低品質な記事で、AIで作ったかどうかではありません。

AIで書く体制を社内で作る場合も、月の総額には、AIツールの利用料と、設計と確認にかかる社内の時間を入れて比べます。

AIで記事を書く型を、一から作らずに始めたいなら

記事コンテンツの制作支援の「毎日出している型を渡す」では、自社と取引先のサイトで毎日の公開に使っている記事の指示文を作るツールを、御社で回せる形でお渡しします。公開前の確認は、御社で行っていただきます。

費用を正しく比べるための3ステップ

コンテンツマーケティングの費用を比べるときは、見積書の金額ではなく、次の式で出した月の総額を使います。

TEXT
月の総額
= 外に払う費用(ライター費+ディレクション費+修正の追加費用+ツールの利用料)
+ 社内の工数(担当者の時間×時給)
1
STEP
社内の工数を時給で換算して足す

見積書の金額に、社内の担当者が記事に使う時間を時給で換算して足します。記事単価で外注する場合も社内の工数を0時間にせず、ブリーフ作成と初稿の確認の時間を数えてください。

2
STEP
工程ごとに社内と外の担い手を決める

先に、社内の誰がどの工程を月に何時間受け持てるかを書き出し、受け持てない工程を外に出します。外注先から先に決めると、発注した後で、社内に確認の時間が無いと分かることもあるでしょう。

3
STEP
6か月分の月の総額で予算を組む

SEO対策の効果が出るまでは一般に3〜6か月ほどかかり、期間はサイトの状態とキーワードの競合の強さで変わります。効果を判断できる時期まで続けられるよう、予算は6か月分の月の総額で組んでおきましょう。月10本を工程で分ける形(月32万円)なら、6か月で192万円です。

関連記事:コンテンツSEOの費用相場はいくら?【成功事例とコスト削減ポイント】

まとめ|記事単価より月の総額で比べる

コンテンツマーケティングの費用は、記事単価ではなく、社内の工数を時給で換算して足した月の総額で比べます。月10本の試算では3つの形の総額は近く、選ぶ基準は社内で記事に使える時間です。AIで書く場合も、キーワードの設計と公開前の確認の時間は、総額から消えません。

私たち合同会社Writers-hubは、累計8,000記事以上の記事制作に携わり、自社ブログでは2026年7月19日から毎日の公開を続けています。記事は質か量かのどちらかではなく、両方を取れると考えています。AIの進化と代表の知見によって質を保ったまま量を出せるようになったためです。ただし、型と検品の無いまま本数だけを増やすやり方は勧めていません。

設計から毎日の公開までをまとめて任せたい場合は、オウンドメディアの運用代行「IKKI-Plus」(月額10万円〜・税別・3か月〜)があり、成果は毎月、検索からのアクセスの数字で報告します。

関連記事:コンテンツ制作外注の費用相場は?おすすめの制作会社についても

関連記事:【2025年最新】記事作成代行サービスの選び方完全ガイド|料金相場や失敗しないコツを徹底解説

外注と内製、どちらに予算を寄せるか決める前に

記事コンテンツの制作支援では、キーワード戦略設計から、社内で回す制作体制の構築までをお手伝いします。まずは無料のオンライン相談(30分)で、記事にかけている社内の時間と月の本数をお聞かせください。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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