「ホームページのリニューアル費用は、ページ数が同じなら、どの制作会社に頼んでも大きくは変わらなそう」。ホームページ制作の料金は「10ページまで」のようにページ数で示されることが多いため、ページ数をそろえれば見積を比べられると思われがちです。ところが、リニューアルの見積は、今のサイトの文章や画像を移す作業や、古いURLから新しいページへの転送、原稿と写真の用意などで金額が変わります。同じページ数でも、見積に入っている作業をそろえなければ、金額は比べられません。
本記事では、リニューアル費用の7つの内訳から、検索からの訪問を引き継ぐ転送の設定、見積書で確かめる5つの項目、月額で払うプランとの比べ方まで、SEOと記事制作を手がける会社の視点で順を追ってお伝えします。
- デザインとコーディングの金額は、ページの数より、同じ並びで使い回せるページの型の数で決まります
- リニューアルの見積には、今のサイトから文章や画像を移す作業と転送の設定が加わります
- URLが変わるページは、301リダイレクトで新しいURLへ転送すれば、検索での評価を引き継げます
- 見積書は、合計の金額より先に、入っている作業をそろえてから比べます
- 月額払いのプランとは、公開後にかかる費用も足して、5年間に払う総額で比べます
リニューアル費用の7つの内訳
ホームページのリニューアル費用は、次の7つの作業の費用を足した金額で、見積書の行もおおむねこの作業ごとに分かれます。表の右の列に当てはまる作業が多いほど、金額は上がります。
作業 | 中身 | 金額が増えるとき |
|---|---|---|
ディレクション | 進行の管理、打ち合わせ、社内の確認の取りまとめ | 確認する部署や人が多いとき |
現状の調査と設計 | 今のサイトのアクセス解析、ページの構成と各ページの配置の設計 | 作り直すページが多いとき |
デザイン | トップページと、下層ページの型のデザイン | ページの型ごとにデザインを起こすとき |
コーディングとCMSの組み込み | デザインをWebページにし、更新用の管理画面(CMS)に組み込む | 予約や会員登録などの機能、ほかのシステムとの連携があるとき |
原稿と写真 | ページの文章、写真の撮影、図の作成 | 取材や撮影を制作会社に頼むとき |
今のサイトからの移行 | 文章や画像の移し替え、URLが変わるページの転送の設定 | 移すページや記事が多いとき |
公開後の保守 | サーバーとドメインの契約、CMSの更新、不具合の対応 | ページの更新作業まで頼むとき |
7つのうち公開後の保守だけは、公開した後に毎月か毎年かかる費用です。残りの6つは、公開までに一度払う初期費用にあたります。
デザインとコーディングの金額は、ページの数より型の数で決まります。会社概要やサービス紹介のように、同じ並びで中身だけが違うページは、1つの型を使い回せるためです。たとえば下層ページが20あっても型が3つなら、デザインを起こすのは3ページ分で、残りは中身を入れる作業になります。

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新しく作るときには無い移行の費用
リニューアルの見積には、新しくサイトを作るときには無い、今のサイトからの移行の費用が加わります。移行の作業は、主に次の3つです。
- 文章と画像の移し替え:今のページの文章や画像を、新しいサイトのページに入れ直します
- 転送の設定:URLが変わるページごとに、古いURLに来た人を新しいページへ送る設定をします
- 記事のデータ移行:お知らせやブログの記事を、今のCMSから新しいCMSへ移します
ページのURLを変えないなら、転送の設定は要りません。サーバーやドメインを変えるときは、切り替えの作業も加わります。
お知らせが数百本あるサイトでは、記事のデータをまとめて移す仕組みを作るか、1本ずつ手で入れ直すかで、作業の時間が大きく変わります。今のCMSから記事を書き出せるかどうかは、制作会社が今のサイトの管理画面を見てから判断します。

転送の設定が無いと、検索結果やブックマーク、ほかのサイトに貼られたリンクから古いURLに来た人に、エラーのページが表示されます。
見積を頼む前に、今のサイトのページと記事の数を一覧にして、各社に同じ一覧を渡します。移すページの数が各社でそろうので、移行の金額を同じ前提で比べられます。
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検索からの訪問を引き継ぐ転送の設定
URLが変わるリニューアルでは、古いURLごとに新しいURLへの301リダイレクト(ページが恒久的に移ったことを示す転送)を設定すると、検索からの訪問を新しいサイトへ引き継げます。301リダイレクトのような恒久的な転送なら、古いURLが受けていた評価(PageRank)は失われません。

転送を設定しても、検索結果の表示はすぐには新しいURLへ置き換わりません。中規模のサイトでは、古いURLの代わりに新しいURLが段階的に表示され始めるまでに、数週間以上かかることがあります。その間は検索順位が一時的に変動することがあります。公開日は、問い合わせの少ない時期に合わせます。移転中に不具合が起きても、影響を受ける人を少なくできるためです。
※ Google検索セントラル「サイト・ホームページ移行について」(2026年9月11日更新)の記載です。大規模なサイトでは、新しいURLが表示されるまでにさらに時間がかかります。

見積で確かめる転送の4つの作業
転送について見積で確かめるのは、次の4つの作業が入っているかです。
- URLの対応表:古いURLごとに転送先の新しいURLを決める作業が、どちらの担当かを見ます
- 転送の種類:301リダイレクトのような恒久的な転送で設定するかを聞きます
- 転送を残す期間:公開した後も、転送の設定を1年以上残せるかを見ます
- 公開前の設定の解除:制作中に入れたnoindexやrobots.txtのブロックを、公開時に外す作業が入っているかを見ます
ドメインを変えるときは、古いドメインで転送を動かし続けるため、古いドメインの契約の費用も1年以上かかります。
手元の見積書に、転送の作業は入っていますか
無料のオンライン相談(30分程度)で、お手元のリニューアルの見積書を見せていただければ、今のサイトからの移行と301リダイレクトの作業がどこまで入っているかをお伝えします。
リニューアルの見積書で確かめる5つの項目
リニューアルの見積書で確かめるのは、合計の金額より先に、次の5つの項目がどう書かれているかです。
- ページの数と型の数:下層ページのうち、デザインを起こす型がいくつかを聞きます
- 移行の範囲:移すページと記事の数と、転送の設定が入っているかを見ます
- 原稿と写真の用意:どちらが用意する前提かを聞き、行が無ければ自社で用意する前提かを確かめます
- 修正の回数と追加費用:デザインと原稿を何回まで直せるかと、超えたときの金額を見ます
- 公開後の費用と名義:サーバーとドメイン、保守の月額と、ドメインの名義がどちらかを見ます
ドメインの名義が制作会社になっていると、あとで制作会社を変えるときに、名義を移す手続きが要ります。見積の段階で、自社の名義で取るか、制作会社の名義のまま預けるかを決めておきます。
見積書に「制作一式」としか書かれていない会社は、避けたほうがよいのでしょうか。
編集部
一式の見積が、それだけで悪いわけではありません。ただ、一式のままでは、ほかの会社の見積と同じ作業で並べられません。ページの型の数と移行の範囲、原稿と写真がどこまで一式に入っているかを書き出してもらえば、並べて比べられます。
見積書のほかに、制作会社を選ぶときに確かめることは、ホームページ作成会社の選び方|公開後の成果で比べる9つのチェックポイントで解説しています。
一括払いと月額払いの総額の比べ方
一括払いの見積と、初期費用をかけずに月額で払うプランは、公開後にかかる費用も足して、5年間に払う総額で比べます。一括払いは最初に制作費を払い、公開後のサーバーやドメイン、保守の費用を別に払うので、最初に払う額だけでは月額払いと並べられないためです。
最低契約期間を含めた総額の数え方
月額払いのプランに最低契約期間があるときは、期間を過ぎた後の料金まで含めて5年分を数えます。一括払いと月額払いの5年の総額の数え方は、次の表のとおりです。
比べる項目 | 一括払い | 月額払い |
|---|---|---|
最初に払う額 | 制作費の全額 | 初期費用。0円のプランもある |
公開後に払う額 | サーバーとドメイン、保守の費用 | 月額の料金。サーバーとドメインの費用を含むかはプランで違う |
5年の総額 | 制作費に、保守などの費用の5年分を足す | 最低契約期間の月額の合計に、期間を過ぎた後の料金を5年目まで足す |

月額払いのプランで確かめる4つの点
月額払いのプランは、月額のほかに次の4つの点を見てから、一括払いの見積と並べます。
- 最低契約期間:何か月払えば解約できるかを見ます
- 途中でやめるときの支払い:制作費の残りなど、解約するときに払う額を見ます
- 期間後の料金:最低契約期間を過ぎた後に、月額や年額がいくらになるかを見ます
- サイトとドメインの持ち主:契約が終わった後も、サイトとドメインを自社で使い続けられるかを見ます
月額払いが候補になるのは、ページの数と機能がプランの上限に収まるサイトです。上限を超えるサイトは、一括払いの見積で比べます。
費用を抑えるときに減らすものと残すもの
リニューアル費用を抑えるときは、移すページや型の数、原稿と写真の外注を減らし、転送の設定と公開前の動作の確認は残します。転送の設定と動作の確認を削ると、公開した後に直す作業が増えるためです。
- 読まれていないページ
- ページの型の数
- オリジナルのデザイン
- 原稿と写真の外注
- 転送の設定
- スマホでの表示の確認
- 問い合わせフォームの送信の確認
読まれていないページを減らすには、アクセス解析で1年間ほとんど見られていないページを探し、ほかのページにまとめるか、移さずに削ります。移すページが減るので、設計と移行の費用が下がります。ほかのページにまとめたときの転送先は、まとめた先のページです。
まとめ先が無く削るだけのページは、トップページへ転送せず、ページが無いことを示す404などのエラーを返す設定にします。関係の薄いページへの転送は、Googleにエラーのページ(ソフト404)と見なされることがあるためです。
オリジナルのデザインの代わりに既成のテンプレートを使うと、デザインを起こす費用が下がります。テンプレートを使うときは、ページの並びをテンプレートの形に合わせることになります。
原稿と写真を自社で用意すると、制作費は下がります。ただし、ページの数だけ担当者が原稿を書く時間がかかり、原稿がそろうまでは公開日を決められません。
全面のリニューアルをせず、問い合わせにつながるページだけを直して費用を抑える方法もあります。今のサイトの改善で足りるか、リニューアルが要るかの見分け方は、Webサイトの成功事例に共通する運用の型|改善サイクルとリニューアル判断の基準で解説しています。
ホームページのリニューアル費用のよくある質問
ホームページのリニューアル費用について、予算を組む前に迷いやすい質問は次の2つです。
補助金で費用は下げられる?
小規模事業者が販路を広げるためにホームページを作り直すなら、小規模事業者持続化補助金で、ホームページの制作などにかかるウェブサイト関連費の補助を受けられることがあります。中小企業庁の解説によると、令和8年度の一般型(通常枠)は第20回公募で、応募の締め切りは2026年12月15日の17時で、申請に要る事業支援計画書は、12月4日までに商工会か商工会議所へ発行を頼みます。
補助率は原則3分の2で、補助の上限は50万円です。インボイス特例と賃金引上げ特例を使うと、上限は最高250万円まで上がります。
ウェブサイト関連費で受けられる補助金は、第20回公募から30万円(税込)までになりました。ウェブサイト関連費だけでは申請できず、ほかの経費と一緒に申請します。
申請は、地域の商工会か商工会議所の支援を受けながら、自社で経営計画を作って行います。対象になる経費の細かな条件は、応募する回の公募要領で確かめます。

リニューアル中も今のサイトの費用はかかる?
リニューアル中も、今のサイトのサーバーとドメインの費用はかかります。新しいサイトを公開するまでは、今のサイトを表示し続けるためです。サーバーを新しくするときは、切り替えの前後に、今のサーバーと新しいサーバーの費用が重なる月があります。
今の制作会社と保守の契約を結んでいるなら、解約を申し出る時期を契約書で確かめます。新しいサイトの公開日より前に契約が切れると、今のサイトが表示されない期間が生まれます。
関連記事:【2025年最新】記事作成代行サービスの選び方完全ガイド|料金相場や失敗しないコツを徹底解説
まとめ|リニューアル費用は作業の範囲で比べる
ホームページのリニューアル費用を決めるのは、ページの数より、ページの型の数と、今のサイトからの移行や原稿と写真の用意をどこまで制作会社に頼むかです。見積は合計の金額より先に、入っている作業をそろえて比べます。URLが変わるリニューアルでは、301リダイレクトでの転送と、転送を1年以上残す段取りが見積に入っているかも見てください。月額払いのプランとは、公開後にかかる費用も足して、5年間に払う総額で比べます。
私たち合同会社Writers-hubは、累計8,000記事以上を制作し、検索から来た人が読むページを作ってきました。
関連記事:ホームページの月額管理費の内訳|契約終了後のサイトとドメインの持ち主
今のサイトを作り直すか、直して使い続けるかで迷っていませんか
今のサイトのURLと、来てほしいお客さんを教えていただければ、全面のリニューアルが要るか、問い合わせにつながるページを直すだけで足りるかを、無料のオンライン相談(30分程度)でお伝えします。







