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SEO記事制作の進め方|外注か社内で組むかの判断と体制づくり

SEO記事の制作は、外注すれば書く作業は減りますが、どのキーワードを優先するかと、原稿を公開してよいかの判断は社内に残ります。社内で組む場合も、書き手を増やす前に判断する人を決め、書く人と確かめる人を分けて記事の型を文書にしておくと、書き手が替わっても同じ水準で出せます。まず工程を書き出し、担当者の名前が入らない行を数えてみてください。

キーワード選定から構成、執筆、検収、公開、改善までの記事制作の工程が横一列に並び、それぞれに担当者が割り当てられている様子を表した図

「SEO記事の制作は、制作会社に外注すれば、社内の手間はほとんどなくなるはず」。記事制作代行の案内には構成から入稿まで一括で請け負うと書かれていることが多く、原稿さえ届けばあとは公開するだけだと考えるのは自然なことです。ところが、外注しても社内から消えないのが、どのキーワードを優先するかと、届いた原稿を公開してよいかの判断です。判断する人を決めないまま発注すると、原稿は届いているのに公開されない月が続きます。

本記事では、SEO記事制作の11の工程から、外注か社内で組むかの判断基準、社内で体制を組む手順、外注先の選び方、納品記事の検収まで、累計8,000記事以上の制作に携わってきた記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。記事の書き方そのものはSEO記事の書き方にまとめており、本記事で扱うのは体制づくりです。

この記事でわかること
  • 外注しても、キーワードの優先順位と公開の判断は社内に残る
  • 月4本を超えて専任者がいないなら、編集と入稿まで外に出したほうが回る
  • 社内で組むなら、書き手を増やす前に役割と記事の型を決める
  • 外注先は単価でなく、1本ごとに社内に残る作業時間で比べる
  • 納品記事は事実、検索意図、事業視点の3つに分けて検収する

SEO記事制作とは、キーワード選定から公開後の改善までを含む工程の総称

「SEO記事制作」という言葉は、話し手によって指す範囲が変わります。ライターに原稿を書いてもらうことだけを指す場合もあれば、キーワード設計から公開後のリライトまでを含める場合もあり、同じ言葉で別の作業について話していることが珍しくありません。見積もりの金額が会社によって2倍3倍と開くのは、この範囲の取り方が違うことが大きな理由になっています。

そこでまず、1本の記事が検索結果に並び、問い合わせにつながるまでに、どんな作業が挟まるのかを並べておきます。

工程

主な作業

外部に任せやすいか

事業とターゲットの整理

商材の理解、既存顧客の把握、競合の確認

任せにくい

キーワード選定

検索需要の調査、優先順位付け

調査は任せられる(優先順位は社内)

検索意図の調査

上位結果の分析、不足している論点の洗い出し

任せられる

構成案の作成

見出し設計、盛り込む内容の決定

任せられる

構成の承認

事業視点での可否判断

任せにくい

執筆

原稿作成

任せられる

編集・校正

事実確認、表記統一、読みやすさの調整

任せられる

図版・画像の用意

図解作成、写真手配、キャプチャ取得

任せられる

入稿と内部リンク設定

CMS登録、関連記事のリンク、公開設定

任せられる

公開判断

最終確認と公開のGO

任せにくい

効果測定とリライト

順位と流入の確認、改修

任せられる

表を見ると、外部に任せにくい工程は、社内情報の提供と、優先順位・構成・公開の判断に集まります。裏を返せば、それ以外は分担の設計しだいで外に出せる作業だということです。SEO記事制作の体制づくりとは、この表の右列を自社の事情に合わせて塗り分ける作業だと考えると、検討がずいぶん具体的になります。

執筆だけを切り出すと、社内に残る作業のほうが多くなる

外注を検討するとき、最初に候補に挙がるのが執筆工程です。文字単価で見積もりが取れるため比較しやすく、費用の見通しも立てやすい工程です。ただし先ほどの11行のうち、執筆はあくまで1行にすぎません。

執筆だけを発注した場合、キーワード選定、検索意図の調査、構成案づくり、図版、入稿、検収は社内に残ります。原稿が届いてから公開までに社内で何時間かかっているかを一度計ってみると、想定より長いことに気づくはずです。発注単価を下げても担当者の負荷が減らない原因は、ここでした。

もっとも、社内に編集経験者がいて構成まで自前で組めるなら、執筆だけの外注はきわめて合理的な選択になります。分かれ目は費用ではなく、社内に残る工程を回せる人がいるかどうかです。

見積もりは金額ではなく工程表に並べ替えて比べる

複数社から相見積もりを取ると、1本3万円と1本8万円が並ぶことがあります。金額だけを見れば差は歴然ですが、前者が執筆のみ、後者がキーワード選定から入稿までを含むのであれば、そもそも比較の土俵に乗っていません。

💡

見積もりを受け取ったら、先ほどの工程表をそのままコピーして「どの行を御社が担当し、どの行が当社に残りますか」と各社に確認してください。金額の差が工程の差なのか、単価の差なのかが1枚で判別できるようになります。安く見えた会社では社内工数が5時間残り、高く見えた会社では0.5時間しか残らないなら、実質的な負担は逆転します。

工程表で並べ替えると、各社の得意分野も見えてきます。構成案の粒度を細かく提示してくる会社は編集機能を持っていることが多く、キーワード選定の説明が薄い会社は執筆に強みを置いている、といった具合です。

SEO記事制作の工程と外注可否の切り分け図

記事が増えない会社では、決まって同じ工程が空白になっている

計画どおりに記事が増えないとき、担当者の能力が原因であるケースはむしろ少数派です。多いのは、工程表のどこかに担当者名が入らないまま数か月が過ぎている状態です。

空白になりやすい場所は、おおむね決まっています。

  • キーワードが担当者の思いつきで決まっていて、優先順位の根拠がない
  • 構成案が共有されないまま執筆が始まり、原稿が出てから方向性を議論している
  • 原稿は納品済みなのに、CMSに入れる担当が決まらず滞留している
  • 公開したあと、順位や流入を確認する人が決まっていない

4つのうち、事業への影響がもっとも大きいのは3番目です。原稿があるのに公開されていない期間は、費用だけ発生して成果がゼロの期間にあたります。制作を外注しながら公開が3か月遅れている会社は、思っているより珍しくありません。

担当者名が空欄の工程が1つあると、そこで全体が止まります。体制を考えるときは、まず工程表の右端に人名を書き入れてみてください。書けない行が、そのまま今の課題です。

経営者経営者

外注すれば社内の手が空くと考えていました。ところが担当者は今も忙しそうにしています。何が残っているのでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

残っているのは判断の工程です。どのキーワードを優先するか、この構成で公開してよいか、修正して出すか差し戻すか。ここは外部が代われません。逆にいえば、判断以外の作業が社内に残っているなら、外注の範囲を見直す余地があります。

外注で減らせるのは作業量であって、判断の回数ではありません。むしろ発注先が増えるほど、確認と承認の回数は増えます。体制を設計するときは、作業を渡すことと同じくらい、判断を1人に集約することを意識してください。

関連記事:BtoB記事制作で成果を出す進め方|種類の選び方から外注判断まで

SEO記事制作の体制は、社内完結・全面外注・併用型の3つに分かれる

実務で見かける体制は、細かい違いを均すと3つに整理できます。それぞれ立ち上がりの速さも、社内に残る負担も、3年後に残るものも違います。

社内だけで作りきる体制

企画から執筆、入稿、改善までを自社の人員でまかなう形です。事業理解が深い人が書くため、商材の説明や顧客の言葉づかいが正確になり、記事から問い合わせに至る導線も自然に設計できます。

弱点は速度と継続性でしょう。書ける人が1人しかいない状態で始めると、その人の繁忙期に本数がゼロになります。記事制作は成果が出るまでに時間がかかるため、途中で止まると、それまでの投下時間の回収が遠のいてしまいます。

制作をまるごと外部に任せる体制

キーワード選定から入稿までを制作会社に任せる形です。翌月から本数が立ち上がる速さが最大の利点で、社内に編集経験者がいなくても運用を始められます。

課題は事業情報の反映です。外部の書き手は、自社サイトと公開情報からしか材料を得られません。ヒアリングの回数が足りないまま進むと、どこかで見たことのある内容になっていきます。丸投げしたいという要望はよく理解できるのですが、丸投げしたい範囲と、実際に丸投げできる範囲は一致しないという前提は押さえておきたいところです。

設計は社内、制作は外部に置く併用型

キーワード選定と構成の承認、公開判断を社内に残し、執筆と編集と図版と入稿を外部に出す形です。社内に残る工程は判断が中心になるため、専任者がいなくても回せます。

社内完結全面外注併用型
立ち上がりの速さ△◎○
1本あたりの外部費用◎△○
社内に残る作業量×◎○
事業情報の反映しやすさ◎△○
本数を増やすときの余力△○◎
社内へのノウハウ蓄積◎×○

3つのうち、最初の半年で選ばれることが多いのは併用型です。社内完結は人が抜けたときに止まり、全面外注は事業情報が薄くなりがちです。両方の弱点を、判断だけ社内に残すことで避けられるためです。ただし併用型にも条件があり、社内で構成案を読んで可否を言える人が最低1人は必要になります。

どの工程を社内に残すか、まだ決めきれていませんか

Writers-hubでは、キーワード設計から執筆、図版、入稿までのどこを社内に残し、どこを外に出すかの線引きからご相談を受けています。今の担当者数と月あたりの目標本数をお聞かせいただければ、無理のない分担案をお出しします。

関連記事:SEOライティングの資格は必要か|主な検定の中身と、発注側が見ている基準

内製と外注の判断は、月の本数と最終責任の所在で決まる

体制の選択は好みの問題ではありません。体制選びの起点は費用ではなく、月に何本必要かという数字です。必要本数が決まると、必要な工数が決まり、必要な工数が決まると、社内で吸収できるかどうかがおのずと分かります。

目安として、月2本から4本であれば、企画と承認を担当する人が週に5時間ほど確保できる前提で社内完結が成立します。月4本を超えると、構成レビューと校正が滞りはじめ、専任者がいない組織では継続が難しくなるでしょう。月10本を超える規模になると、ライターを束ねる編集ディレクターの機能が必須になり、社内に置くなら採用、外に出すなら編集機能ごと委託するという二択に近づきます。

もう1つの軸が、記事の内容に対する最終責任を誰が負うかです。医療や金融、法務のように記述の正確さが事業リスクに直結する領域では、監修の担当を社内に置かないまま外注を進めるのは避けたほうがよいでしょう。

  • 記事の企画と承認を決める担当者が1人に決まっている
  • その担当者が週に5時間以上を記事制作に充てられる見込みがある
  • 品質の合格ラインを、感覚ではなく文章か見本で説明できる
  • 3か月続けても本数を落とさない段取りができている

上の4つがすべて満たせるなら、社内完結で始めて問題ありません。どれか1つでも欠けているなら、欠けている工程だけを外に出すところから検討したほうが、結果として費用も時間も抑えられます。

なお、外注か内製かは一度決めたら固定という話でもありません。立ち上げの半年は外注比率を高くして型をつくり、社内で編集の勘所がつかめてから内製へ寄せていく進め方も現実的です。将来的に社内へ戻す前提があるなら、契約の段階でキーワード設計の考え方や構成のフォーマットを共有してもらえるかを確認しておくと、移行がなめらかになります。

3つの制作体制で社内と外部が担う工程の違い

社内でSEO記事の制作体制を組む手順

社内でSEO記事の制作体制を組むときは、書き手を増やす前に、役割と記事の型を決めます。弊社は累計8,000記事以上を制作し、代表はこれまでに200人以上のライターを育ててきました。その経験から見ると、記事の水準を左右するのは、書き手の腕より型のほうです。書き手が替わっても水準がそろうのは、構成の形や使わない表現まで、記事ごとの指示に書かれているときだと見ています。

体制を組む手順は、次の5つです。

1
STEP
1. 判断する人を決め、書く人と確かめる人を分ける

企画の承認と公開のGOを出す人を1人決め、書く人と、書いた原稿を確かめる人を別にします。少人数なら1人が2つの役割を兼ねてもかまいませんが、自分が書いた原稿を自分で確かめる形は避けます。書いた本人は、思い込みで書いた箇所に気づきにくいためです。

2
STEP
2. 記事の型を文書にする

見出しの並べ方や表記のルール、使わない表現、合格ラインの見本記事を1つの文書にまとめます。社内と外部の書き手が同じ基準で書けるのは、同じ文書を外注先にも渡したときです。

3
STEP
3. 記事ごとの指示文を作る

1本ごとに、狙うキーワードや想定する読者、見出しの案、使う社内の材料などを書いた指示文を作ってから書き始めます。型は全記事に共通する決まりで、指示文はその1本だけの決まりです。指示文の承認を構成の承認として扱うと、工程表の「構成の承認」の行に担当者が入ります。

4
STEP
4. 公開する曜日と本数を決める

月の本数を決めたら、次に決めるのは何曜日に何本出すかです。公開日が決まると、指示文と執筆と確認の締切が公開日から逆算して決まり、どの作業で止まっているかが見えるようになります。

5
STEP
5. 3か月ごとに型を直す

3か月ごとに、公開した記事の順位と表示回数を見て、伸びた記事と伸びない記事の指示文を見比べます。直す先を個々の記事でなく型の側にするのは、次から書く記事すべてに直した内容が入るからです。

5つの手順のうち、立ち上げで時間がかかるのは、記事の型を文書にする作業と、記事ごとの指示文を作る作業です。どちらも数本書いては直すのを繰り返して固まるため、型ができるまでは本数が出にくくなります。

社内でSEO記事の制作体制を組む5つの手順の流れ図

型を一から作らず、毎日の公開にすでに使われている型を外から受け取り、社内では原稿の確認と公開の判断を担う組み方もあります。型を受け取る場合も、社内に置く必要があるのは、原稿を確かめる人と公開のGOを出す人です。

記事の型を一から作る時間を、社内で取れそうですか

記事コンテンツの制作支援では、弊社と取引先のサイトで毎日の公開に使っている記事の指示文を作るツールを、御社で回せる形でお渡ししています。公開前の確認は御社で行っていただく形です。役割の分け方や公開日の決め方など、制作体制の構築からご相談いただけます。

SEO記事を外注するときの依頼先と費用感

「記事制作代行」とひとくちに言っても、事業の形が違う4種類が混在しています。どれが優れているという話ではなく、任せられる範囲と、社内に残る仕事の量が違うと捉えてください。

1本あたりの提示額の傾向任せられる範囲向いている状況
記事制作会社3万円台から10万円台構成から入稿まで一括編集機能ごと外に置きたい
SEO支援会社月額契約が中心戦略設計と改善提案を含む何を書くかから決めたい
フリーランス1万円台から5万円台構成と執筆(人により図版も)特定領域に強い書き手が要る
クラウドソーシング数千円台から執筆のみ大量に、かつ低予算で試したい

※ 実際の費用は文字数、専門性、図版の有無、修正回数の設定によって変わります。

単価が下がるほど、社内の編集工数は上がる

4種類を並べると、費用と社内工数がおおむね反比例することが分かります。クラウドソーシングで1本5,000円の原稿を受け取っても、構成が指示どおりでなかったり事実確認が甘かったりすれば、修正に社内の数時間を取られます。時給換算で考えると、安さの効果が相殺される水準には意外と早く達します。

一方で、単価の高い会社が常に手離れがよいわけでもありません。判断すべきなのは単価ではなく、1本あたりに発生する社内の実作業時間です。見積もりを比較するときは、金額の欄の隣に「この会社に頼んだ場合、社内に何時間残るか」の見積もりを自分で書き足してみてください。

業界知識の有無より、聞き方の質を見る

自社の業界に詳しい制作会社を探す方は多いのですが、実務で品質を分けるのは、業界知識そのものより、知らないことを補おうとする姿勢のほうです。商談の場で「御社のサービスを選んだお客様は、比較検討でどこと迷っていましたか」「失注した理由で一番多いものは何ですか」と踏み込んで聞いてくる会社は、記事にも同じ深さで書いてきます。

逆に、業界の一般論だけで打ち合わせが終わる場合、納品物も一般論の範囲に収まりがちです。選定の場面では、実績本数よりヒアリングの設計を見たほうが外れが少ないと考えています。外注先の選び方をさらに細かく比較したい場合は、SEO対策の外注は何をどこに任せるかもあわせてご覧ください。

依頼前に決めておく5つのこと

発注してから決めようとすると、初稿が出るまでの往復が増えます。逆に、次の5点さえ先に固めておけば、初回から実用に足る原稿が届く確率が上がります。

1
STEP
1. 記事の目的を1つに絞る

問い合わせを増やすのか、指名検索を増やすのか、既存顧客の疑問を減らすのか。目的が2つ以上あると、構成の優先順位が決まらず、結果としてどちらにも届かない記事になります。1記事1目的で発注してください。

2
STEP
2. 品質の合格ラインを見本で示す

文章で基準を伝えるより、自社が良いと考える記事を3本渡すほうが速く伝わります。競合の記事でもかまいません。あわせて「この表現は使わない」というNG例を2つか3つ添えると、初稿の手戻りが目に見えて減ります。

3
STEP
3. 提供できる社内情報を棚卸しする

既存顧客の声、失注理由、営業がよく受ける質問、事例の数値。外部から取得できない材料を先に渡せるかどうかで、記事の具体性は大きく変わります。渡せる情報がない状態で独自性を求めても、書き手には手立てがありません。

4
STEP
4. 修正の回数と締切の運用を決める

何往復までを費用内とするか、フィードバックは何営業日以内に返すか。ここを決めずに始めると、発注側の返信待ちで納期が延び、双方が消耗します。

5
STEP
5. 公開と計測の担当を決める

納品後にCMSへ入れる人、公開のGOを出す人、3か月後に順位を確認する人を先に決めます。ここが空欄のまま制作を始めると、記事は溜まるのに成果が出ない状態に入ります。

5つのうち、効果がもっとも大きいのは2番目です。品質の合格ラインは、言葉ではなく見本の記事3本で渡します。「読みやすく」「専門的に」といった形容詞は、発注側と受注側で想像しているものが違うため、そのまま渡しても基準になりません。

納品された記事は、3つの層に分けて検収する

原稿が届いたあと、頭から通読して気になった箇所にコメントを入れていく方法は、時間がかかるわりに指摘が散らかります。層ごとに3回に分けたほうが、結果的に短く済みます。

第1層は事実です。固有名詞の表記、数値、引用元のURLが実在するか、記載内容が公式情報と一致するか。ここは正誤がはっきりするため、担当者以外でも確認できます。

第2層は検索意図との一致です。見出しだけを抜き出して並べ、読者の疑問に順番どおり答えているかを見ます。見出しが「〜について」「〜の重要性」のように内容を示していない場合、本文も抽象的になっていることがほとんどです。

第3層が事業視点になります。自社が言うべきことが入っているか、サービスへの導線が文脈から自然につながっているか、競合が同じ文章を出しても違和感がないほど一般的になっていないか。3層目だけは発注者にしか判断できませんので、ここに時間を使ってください。

納品記事を検収する3つの層

検収コメントの書き方にもコツがあります。検収で「なんか違う」と書いた瞬間、修正は3往復に伸びます。違和感を覚えたときは、どの段落のどの文が、どういう読者にとって不足しているのかまで分解して返してください。分解できない違和感は、たいてい第2層か第3層の設計に原因があり、文章の直しでは解消しません。

⚠

差し戻しの回数が3回を超えた記事は、原稿ではなく構成に問題があります。文章を直し続けるより、構成案の段階に戻して見出しを組み直すほうが速い場合がほとんどです。構成の承認を飛ばして執筆に進む運用は、この差し戻しの温床になります。

AIを制作工程のどこに置くか

生成AIの導入で、制作工程の一部は明確に速くなりました。ただし全工程が等しく速くなるわけではなく、置き場所を間違えると検収の負担が増えます。

AIに任せると速くなる工程
  • 上位表示されている記事の論点を洗い出す下調べ
  • 構成案の初期案を複数パターン出す作業
  • 表記ゆれの検出と冗長な言い回しの整理
  • 図解にする候補の抽出
人が担当したほうがよい工程
  • 既存顧客の言葉や失注理由といった一次情報の取得
  • 事業の狙いに沿って構成の優先順位を決める判断
  • 数値や固有名詞が事実かどうかの確認
  • 公開してよいかどうかの最終判断

Googleは、コンテンツの制作方法ではなく、内容が読者にとって役立つかどうかで評価すると説明しています。AIを使ったこと自体が評価を下げるわけではない一方、内容を役に立つものにする責任は制作側に残ります。

AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス | Google Search Central Blog | Google for Developers
この投稿では、検索でユーザーに有用なコンテンツを表示するための Google の継続的な取り組みにおける、AI 生成コンテンツの位置づけについて詳しく説明します。
🌐 developers.google.com
外部リンク

体制の観点で言えば、AIは工程を減らす道具ではなく、下ごしらえの時間を圧縮する道具として置くのが現実的です。下調べと構成の叩き台をAIで短縮し、浮いた時間を一次情報の取材と検収に回すという配分が、いまの実務にもっとも合っています。

ℹ

AI活用を前提に外注する場合は、契約時に「どの工程でAIを使うか」「事実確認は誰がどの方法で行うか」を確認しておいてください。生成した文章をそのまま納品する運用だと、検収コストが発注側に移るだけで、総コストは下がりません。

SEO記事制作についてよくある質問

外注してから成果が出るまで、どれくらいかかりますか。

公開した記事が検索結果で評価されるまでには時間がかかり、3か月から6か月をひとつの目安として見ることが多くなります。サイトの状態や競合の強さで前後するため、契約時に「何本公開した時点で何を確認するか」を決めておくと、途中の判断がぶれません。

1本だけ試しに依頼することはできますか。

対応する会社は多く、進め方の相性を確かめる方法として有効です。ただし1本では検索順位の傾向まで読めないため、試作の目的は「文章の水準と、やりとりの進め方が自社に合うか」に置くのが現実的でしょう。

記事の著作権はどうなりますか。

納品と対価の支払いをもって発注者へ譲渡される契約が一般的ですが、初期設定は会社ごとに異なります。著作権譲渡の有無と、譲渡の対象に著作権法27条・28条の権利が書かれているか、著作者人格権の不行使、他媒体への二次利用の可否は、契約書の条文で確認してください。

キーワードは自社で決めるべきですか、外注先に任せてよいですか。

検索需要の調査は外部でも実施できますが、どの顧客層を先に取りに行くかという優先順位は社内で決めたほうが手戻りが減ります。調査は外、優先順位は内、という分担が扱いやすい形です。

記事制作会社とSEOコンサルティング会社は何が違いますか。

制作会社は原稿と公開までの実務を担い、コンサルティング会社はサイト全体の設計と改善方針を担います。本数が足りないことが課題なら制作会社、順位が伸びない理由が分からない状態ならコンサルティング寄りの支援が合います。

成果が出るまでの期間より先に決めておきたいのは、その期間中に何を見るかです。3か月後に順位だけを見て継続の可否を決めると、記事数が足りていないのか、キーワード選定がずれているのか、記事の質なのかが切り分けられません。公開本数、対象キーワードの表示回数、記事ごとの順位推移の3つを並べて見る前提で始めてください。

まとめ|工程表に人名を書き入れるところから始める

SEO記事制作の体制づくりは、次の順番で考えると迷いにくくなります。

まず、事業とターゲットの整理から効果測定までの11工程を書き出し、それぞれに担当者名を入れてみます。名前が入らない行が、外に出す候補です。次に、月に何本必要かを決めます。月4本を超えて専任者がいないなら、執筆だけでなく編集と入稿まで含めて外に出したほうが回ります。社内で回すと決めたら、書き手を増やす前に判断する人を決め、書く人と確かめる人を分けて、記事の型を文書にします。外に出すなら、外注先を工程表で比べます。金額の隣に「社内に残る時間」を書き足せば、実質的な負担が見えてきます。

そのうえで、目的を1つに絞り、合格ラインを見本の記事で示し、社内にしかない情報を先に渡します。この3点が揃っていれば、初稿の精度は発注先を変えるより大きく変わります。

私たち合同会社Writers-hubは、記事コンテンツの制作支援として、キーワード戦略の設計、制作体制の構築、記事の指示文を作るツールをお渡しする支援の3つを行っています。ブログの設計から毎日の公開までを任せたい場合は、オウンドメディアの運用代行のIKKI-Plusもあります。料金は月額10万円からで、税別、契約は3か月からです。

今の体制のまま、来月から本数を増やせますか

月あたりの目標本数と、記事に関われる社内の人数を教えていただければ、社内に残す工程と外に出す工程の分け方をご提案します。現在の外注先を続けたまま、キーワード戦略の設計や社内の確認の流れだけを整える形でも構いません。最初は30分の無料オンライン相談からです。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

質問に答えるだけで、記事の形になるツールがあります

Writers-hubが開発しているAI編集者・Edico(エディコ)は、プロンプトを工夫する代わりに、AIがあなたに質問しながら、あなたの言葉のまま記事に仕上げていくツールです。無料プランで試せます(クレジットカード不要・登録2分)。