「ライターに外注するなら、文字単価の相場を調べて、その範囲で頼めば費用は適正になるはず」。見積書や請求書に並ぶのは文字単価と記事の本数だけなので、比べるものも単価しかないように見えます。ところが、外注の費用を押し上げているのは、単価より社内の作業時間です。修正の往復や、やり取りの記録が残らないために繰り返す同じ確認は、見積書の金額に表れないまま担当者の時間を使い続けます。
本記事では、ライター外注の料金体系と相場の見方から、費用が膨らむ5つの原因、料金交渉とフリーランス法の決まり、発注の整え方とAIの使い方、内製化と外注先の見直しまで、記事制作を請け負う会社の視点で順を追ってお伝えします。
- ライター外注の相場は、文字単価・記事単価・時給のどれで払うかと、業務範囲・専門性・取材の有無で変わるので、同じ依頼内容で取った見積もりどうしで比べる
- 1記事の費用は、外注費に、指示・修正・確認にかかる社内の時間を足した総額で見る
- 費用が膨らむ原因は単価の高さだけでなく、指示の曖昧さや業務範囲の取り決め漏れ、非効率な制作フローにもある
- 従業員か2人以上の役員がいる会社がフリーランスに1か月以上の業務を委託するときは、発注後の減額や、ライターに落ち度のないやり直しを費用を負担せずにさせることが禁じられている
- ライターがAIを使うなら、使う工程と、事実と数字を確かめる人を発注前に決める
ライター外注の相場と総額が決まる仕組み
ライター外注の相場は、文字単価・記事単価・時給のどれで払うかと、頼む作業の範囲、記事のジャンルと専門性、取材の有無で決まります。記事の種類や書き手の経験が違えば単価も変わるため、一般的な目安の数字は、自社の発注にそのまま当てはまらないことが多いのです。自社の相場は、同じ依頼内容で取った見積もりを並べて確かめ、見積書に載らない社内の作業時間を足した総額で比べます。
ライターに1記事を頼むと、結局いくらくらいが相場なんでしょうか。
編集部
依頼内容がばらばらのまま単価だけを比べても、相場は分かりません。依頼内容を1枚にまとめて複数の発注先に見積もりを頼むと、御社の条件での相場が見えてきます。比べるときは、修正や確認に社内で何時間かかるかも足してください。
文字単価・記事単価・時給の違い
ライターへの報酬の払い方は、文字単価・記事単価・時給の3つに分かれます。
料金体系 | 報酬の決まり方 | 向いている発注 |
|---|---|---|
文字単価 | 納品された文字数に単価を掛けて決まる | 文字数の目安が決まっている記事 |
記事単価 | 1記事ごとに金額を決めて払い、構成作成や取材、画像選定を含めることもある | 構成から納品までをまとめて任せたい記事 |
時給 | 作業した時間で決まる | リライトや編集作業など、文字数で測りにくい作業 |
文字単価は分かりやすい一方、構成作成やリサーチ、修正対応が含まれるかどうかで実質的なコストは大きく変わります。たとえば文字単価が高めでも、構成から画像選定まで任せられるなら、社内で構成を作る時間がかからないぶん、実質的には割安です。逆に、単価が安くても執筆だけの契約で修正が何度も往復するなら、総額は高くつきます。
記事単価型は業務範囲が明確になりやすく、予算管理もしやすいのが利点です。ただし、記事の文字数や作業範囲が曖昧だと後からトラブルになりやすいため、契約時に細かく取り決めておく必要があります。
ジャンルと専門性による違い
記事のジャンルと求められる専門性によっても、ライターの単価には差が出るのが一般的です。YMYL領域(Your Money Your Life、お金や健康に関わる分野)では、専門資格を持つライターや監修者が必要になるため、単価は必然的に高くなります。また取材が伴う記事では、取材費や交通費、画像撮影費なども別途発生することがあります。
単価が上がる理由を知らないと、高い見積もりが妥当かどうかを判断できません。逆に、同じ依頼内容のほかの見積もりを大きく下回る単価で発注すると、経験のあるライターには断られやすく、引き受けたライターの原稿の手直しに社内の時間がかかって、総額が増えることがあります。
業務範囲による料金の違い
ライターに依頼する業務範囲によっても、当然ながら費用は変わります。
- 執筆のみ:構成は発注者が用意し、ライターは本文執筆のみを担当
- 構成+執筆:ライターがリサーチから構成作成、執筆まで一貫して対応
- 構成+執筆+入稿:WordPress等のCMSへの入稿、画像選定・挿入まで対応
- 取材+執筆:インタビューや現地取材を行い、記事化まで担当
業務範囲が広がるほど単価は上がりますが、社内の工数削減効果とのバランスで判断すべきです。たとえば構成作成を社内で行うと編集者が1記事あたり2時間かかるなら、その時給換算でライターに構成込みで依頼したほうが安くつくこともあります。
社内の作業時間による総額の違い
1記事にかかる費用の総額は、外注費に、指示書づくり・修正の確認・入稿に社内で使う時間の人件費を足したものです。
1記事の総額=外注費+社内で使う時間×担当者の1時間あたりの人件費
たとえば修正の確認と指示に担当者が1回あたり1時間かかるなら、修正が3回往復する発注先は、1回で済む発注先より、1記事につき2時間ぶん多く人件費がかかります。見積書の単価が同じでも、総額では差がつくのです。

総額を比べるには、今の発注で1記事ごとに、社内でかかった時間を工程ごとに記録します。数本分の記録があれば、どの工程に時間がかかっているかが分かり、値下げを頼むより先に削れる工程が見つかるはずです。
ライター費用が圧迫する5つの根本原因
ライター費用が膨らむ背景には、単価の高さだけでなく、発注プロセスや組織体制に潜む構造的な問題があります。

原因①相場より高い単価で発注している
最も分かりやすい原因は、同じ依頼内容でほかの発注先の見積もりを取らずに発注しているケースです。ライター側から提示された単価をそのまま受け入れていると、同じ依頼内容のほかの見積もりより高く払っていても気づけません。
たとえば、専門知識の要らない一般的なコラムに医療や法律の記事と同じ水準の単価を払っている、記事単価の見積もりに含まれる作業を確かめずに契約してしまう、といったパターンです。
相場を知らないと交渉の余地すら生まれず、ライター側の言い値が通ってしまいます。
原因②修正・やり取りの工数が多すぎる
単価自体は適正でも、修正依頼やコミュニケーションに時間がかかりすぎているケースも外注費が膨らむ大きな要因です。
たとえば1記事あたり3回以上の修正が発生する、ライターとのやり取りに毎回1時間以上かかる、といった状況では、社内の人件費も含めた実質的なコストは跳ね上がります。
修正が多発するのは、多くの場合発注時の指示が曖昧であることに起因します。レギュレーションが整備されていない、記事の目的やターゲット読者が共有されていない、トンマナが統一されていない、といった状態では、ライターが納品した原稿が期待と異なるのは当然です。
原因③適切なライターを選定できていない
スキルや経験がミスマッチなライターに発注してしまうことも、外注費が膨らむ大きな要因です。
たとえば高度な専門知識が必要な記事を初心者ライターに依頼すると、内容の誤りが多発し、編集者が大幅に手直しすることになります。逆に、簡易なコラム記事に高単価の専門ライターを起用すれば、コストパフォーマンスは悪化します。
また、ポートフォリオや実績を十分に確認せずに発注すると、納品後に「思っていたレベルと違う」と気づいても後の祭りです。クラウドソーシングで評価が低いライターに安易に依頼したり、知人の紹介だけで実力を見極めずに契約したりすると、結果的に修正工数や品質リスクが増大します。
適切なライターを見極めるには、過去の執筆記事を複数確認し、自社の求めるトンマナや専門性にマッチするか判断することが不可欠です。
原因④業務範囲が曖昧で想定外のコストが発生
契約時に業務範囲を明確にしていないと、追加作業が発生するたびに費用が膨らんでいきます。
たとえば記事単価で発注したつもりが、画像選定は別料金、WordPress入稿も別料金、修正は2回まで無料で3回目以降は追加料金、といった条件が後から判明し、結果的に最初の見積もりを大きく超えてしまうケースもあります。
業務範囲の認識齟齬は、発注者とライター双方にとってストレスです。「構成作成も含まれると思っていた」「いや、執筆のみの契約です」といったやり取りが繰り返されると、信頼関係も損なわれます。
発注時には、リサーチ、構成作成、執筆、画像選定、入稿、修正対応の回数と範囲を細かく取り決めておくことが重要です。
原因⑤記事制作フローが非効率
社内の記事制作フロー自体が非効率だと、ライター費用とは別に社内の人件費が膨らみ、トータルコストを押し上げます。
たとえば以下のような状況は、フローの非効率さを示しています。
- 編集者が構成を作成し、ライターに渡すまでに時間がかかる
- ライターから納品された記事を複数人がレビューし、フィードバックが統一されていない
- 修正依頼が口頭やチャットで行われ、記録が残らず後から「言った言わない」になる
- CMSへの入稿作業を毎回手作業で行い、時間を浪費している
こうしたフローの無駄は、1記事あたりの社内工数を増やし、結果的に外注費以上のコストを生んでいます。特に編集者が複数記事を同時進行で管理している場合、フローの非効率さは致命的です。
制作管理ツールの導入、レギュレーションの整備、レビュー体制の明確化など、フロー全体を見直すことで、外注費を削減できる余地は大きいのです。
外注記事の修正に、社内の時間を取られていませんか
当社の記事コンテンツの制作支援では、編集者・ライター・監修者のチーム編成から、レギュレーション策定、品質管理フローまでを構築し、担当者が変わっても品質が落ちない体制をつくります。相談は無料で、オンラインで30分ほどです。
関連記事:記事の制作コストが高すぎる——工数分解で見つかるコスト削減ポイント
関連記事:【2025年最新】記事作成代行サービスの選び方完全ガイド|料金相場や失敗しないコツを徹底解説
対策①適正単価での発注と料金交渉術
ライター費用を削減する最も直接的な方法は、相場を踏まえた適正単価で発注し、必要に応じて料金交渉を行うことです。交渉と発注の仕方には、フリーランス法の決まりも関わります。
相場を調べて適正価格を見極める
自社が発注したいジャンルと業務範囲での相場は、次の3つの手順で見極めます。
記事の目的と読者、文字数の目安、業務範囲、修正の回数、納期を書きます。業務範囲には、構成作成・画像選定・入稿を含むかまで入れておきます。
複数のライターやライティング代行会社に同じ1枚を渡して見積もりを頼むと、自社の条件での相場感がつかめます。
金額だけでなく、どの作業が見積もりに含まれ、どれが別料金かを1行ずつ見比べます。
相場を知ることで、提示された単価が妥当かどうか判断できるようになります。もし相場より明らかに高い場合は、交渉の余地がありますし、逆に相場より大幅に安い場合は品質に疑問を持つべきです。
料金交渉を成功させる3つのポイント
ライターとの料金交渉は、単に「安くしてほしい」と伝えるだけでは成功しません。ライター側にもメリットを提示し、Win-Winの関係を築くことが重要です。
ポイント①継続案件を前提にボリュームディスカウントを提案する
単発の記事ではなく、「月10本を半年間継続発注」など長期契約を前提にすることで、単価を下げてもらいやすくなります。ライター側も安定収入が見込めるため、交渉に応じやすいのです。
交渉例:「今回の記事が良ければ、今後月10本ペースで継続発注したいと考えています。その場合の文字単価を、ご相談させていただくことは可能でしょうか」
ポイント②業務範囲を明確にして無駄なコストを削る
構成作成や画像選定など、社内で対応可能な業務はライターに依頼せず、執筆のみに絞ることで単価を抑えられます。逆に、構成から入稿まで丸投げしたい場合は、一括料金で交渉することで個別発注より安くなることもあります。
業務範囲を明確にすることで、ライター側も作業量を正確に見積もれるため、適正価格での契約がしやすくなります。
ポイント③実績と信頼関係を積み重ねてから交渉する
初回発注時にいきなり値下げ交渉をするのは得策ではありません。まずは数本発注して品質を確認し、信頼関係を築いたうえで継続発注の話をするというプロセスを踏むことで、ライター側も前向きに交渉に応じてくれます。
また、単価を下げる代わりに納期を緩やかにする、ライターの得意ジャンルに特化して発注するなど、ライター側にもメリットのある条件を提示することが交渉成功の鍵です。
値下げ交渉の注意点
料金交渉では、相場を大きく下回る単価を強要しないことが重要です。
たとえば、同じ依頼内容のほかの見積もりを大きく下回る単価での発注を打診すれば、優秀なライターは引き受けません。結果的に経験の浅いライターしか集まらず、修正工数が増えて総コストが高くつくという悪循環に陥ります。
適正価格での発注と長期的な信頼関係の構築が、結果的に外注費の最適化につながります。短期的な値下げに固執せず、品質とコストのバランスを見極めることが大切です。
フリーランス法で決まっている発注のルール
従業員を使わずに仕事を受けるフリーランスのライターに記事を頼むときは、2024年11月1日に施行されたフリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)の決まりを守ります。代表者のほかに役員も従業員もいない法人のライターも、フリーランスに含まれます。
フリーランスに記事を発注した会社は、すぐに書面かメール・SNSのメッセージなどで取引条件を示します。口頭だけで伝える発注は認められていません。示す取引条件は次の9つです。
- 給付の内容
- 報酬の額
- 支払期日
- 発注する会社とライターの名称
- 業務委託をした日
- 給付を受け取る日
- 給付を受け取る場所
- 検査完了日
- 報酬の支払方法に関して必要な事項
検査完了日は検査をする場合に、支払方法は現金以外で払う場合に示すものです。記事の発注では、給付の内容にテーマと文字数の目安、構成作成や入稿まで含むかを書いておくと、業務範囲の行き違いを防ぎやすくなります。
発注する会社に従業員がいるか、役員が2人以上いるときは、記事を受け取った日から数えて60日以内のできる限り短い期間で支払期日を決め、その日までに報酬を払う決まりです。取引先から受けた仕事をライターに再委託する場合は、条件を満たせば、取引先からの支払期日から数えて30日以内で決める例外もあります。
従業員か2人以上の役員がいる会社がフリーランスに1か月以上の業務を委託するときは、7つの行為が禁止されます。料金交渉と修正に関わるのは、次の3つです。
- 報酬の減額:ライターに落ち度がないのに、発注時に決めた報酬を発注後に減らすこと
- 買いたたき:同じ種類の仕事に通常支払われる対価に比べて、著しく低い報酬を不当に決めること
- 不当な給付内容の変更・やり直し:ライターに落ち度がないのに、発注内容を変えたり、受け取った後にやり直しや追加の作業をさせたりして、その費用を負担しないこと
一方的に報酬の額を決め、それが通常支払われる対価を大幅に下回る場合は、買いたたきに当たります。値下げを頼むときは、発注する前にライターと話し合い、合意した単価を次の発注の取引条件に書きます。修正の回数と範囲も発注時に決めておけば、決めた範囲を超える修正を頼むときに、追加の費用を話し合う基準になります。

対策②発注プロセスの効率化でコストを削減
発注から納品までのプロセスを効率化すると、社内工数が減り、トータルコストが下がります。ライター費用そのものを下げる方法と併せて進めると、効果が大きくなります。
レギュレーションを整備して修正を減らす
修正依頼が多発する最大の原因は、発注時の指示が曖昧であることです。これを解消するために、詳細なレギュレーション(執筆ルール)を整備しましょう。
レギュレーションに盛り込むべき項目は以下の通りです。
- 文体(です・ます調/である調)
- 一文の長さ(60文字以内など)
- 見出しのルール(H2は30文字以内、疑問形にするなど)
- 禁止表現(半角カタカナ、機種依存文字、特定の言い回しなど)
- 引用ルール(出典の明記方法、リンクの貼り方など)
- 画像選定の基準(著作権フリー、推奨サイトなど)
これらを文書化し、初回発注時にライターへ共有することで、「思っていたのと違う」というズレを大幅に減らせます。結果的に修正依頼が減り、社内の編集工数も削減できます。
また、過去に発注した記事で「良かった例」「NGだった例」をライターに共有することも有効です。具体例があることで、ライターは求められるクオリティを正確に理解できます。
テンプレート化で発注業務を標準化
記事の構成パターンをテンプレート化することで、構成作成の時間を短縮し、ライターへの指示も明確になります。
たとえば「商品レビュー記事」「ハウツー記事」「インタビュー記事」など、よく発注する記事タイプごとにテンプレートを用意しておけば、毎回ゼロから構成を考える必要がありません。
【ハウツー記事テンプレート例】
H2:〇〇とは
H2:〇〇が必要な理由
H2:〇〇のやり方(ステップ形式)
H2:〇〇の注意点
H2:まとめ
こうしたテンプレートをライターに提供することで、ライター側も迷わず執筆でき、納品スピードが上がります。また、記事の品質も安定しやすくなります。
制作管理ツールで進行状況を可視化
複数のライターに同時発注している場合、誰がどの記事を担当し、今どの工程にあるのかを把握することが重要です。
TrelloやAsana、Notionといったプロジェクト管理ツールを活用すれば、記事ごとの進捗状況を一目で確認できます。これにより、納期遅れや抜け漏れを防ぎ、無駄なやり取りを削減できます。
また、ライターとのやり取りをメールではなくSlackやChatworkなどのチャットツールに集約することで、過去のやり取りを検索しやすくなり、「前にどう指示したっけ?」という確認作業が不要になります。
発注プロセスの効率化は、一度仕組みを作れば継続的にコスト削減効果が得られます。初期投資として時間はかかりますが、長期的には大きなリターンをもたらします。
対策③AI活用で記事制作コストを下げる
ここ数年で急速に進化した生成AIは、記事制作のコスト構造を根本から変える可能性を秘めています。適切に活用すれば、外注費を大幅に削減しながら、品質を維持・向上させることも可能です。
生成AIが記事制作にもたらす変化
ChatGPTやClaude、Geminiといった生成AIツールは、記事の下書き作成やリサーチ、構成案の提示など、これまでライターが担っていた作業の一部を代替できます。
たとえば以下のような使い方が可能です。
- キーワードを入力して記事構成案を自動生成:競合記事を分析し、盛り込むべき見出しを提案してもらう
- 構成に沿って下書きを作成:AIが生成した文章をベースに、ライターが編集・加筆する
- リサーチ作業の効率化:最新情報やデータをAIに検索させ、執筆の素材を集める
AIを活用することで、ライターへの発注本数を減らしたり、ライターには編集・ファクトチェックに特化してもらったりすることができます。結果的に、外注費を大幅に削減できるのです。
AI生成記事の品質を担保する方法
ただし、AIが生成した文章をそのまま公開するのは危険です。事実誤認や不自然な表現、SEO要件の不足など、品質面で問題が生じることがあります。
AI活用で品質を担保するには、以下のプロセスが必要です。
構成に沿って本文を生成させる
事実確認、表現の調整、独自の視点や事例を追加
データや引用元を確認し、誤情報がないかチェック
キーワードの配置、内部リンク、メタ情報などを最適化
このプロセスを踏むことで、AIの効率性と人間の専門性を組み合わせた高品質な記事が完成します。
AI活用の本質は「ライターをゼロにすること」ではなく、「ライターの時間をより価値の高い作業に集中させること」 にあります。
外注ライターのAI利用で発注前に決めること
外注するライターがAIを使って書く場合は、AIの利用を禁じるかどうかより先に、どの工程でAIを使い、事実と数字を誰が確かめるかを発注前に決めます。Google検索は、記事を人が書いたかAIで作ったかではなく、内容の品質で評価するからです。ただし、検索順位の操作を主な目的として、読む人に役立つ内容を足さずにAIで大量の記事を作ることは、Googleのスパムに関するポリシーの違反になります。

発注前に決めておくことは、次の4つです。
- AIを使う工程:構成案、下書き、リライト、校正のうち、どこで使うか
- 事実と数字を確かめる人:ライターが確かめるか、社内の編集者が確かめるか
- AIでは書けない情報の入れ方:取材や社内の経験を、どの見出しに誰が書き足すか
- 単価の扱い:AIを使うことで単価を変えるか、変えるならいつ話し合うか
私たちは、AIが書いたかどうかより、検索した人の知りたいことに答えているかが問われると考えています。確かめる人と手順が決まっていれば、ライターにAIを使ってもらうことも、外注費を抑える手段の1つになります。
ライターさんがAIで書いているようなんです。やめてもらったほうがいいのでしょうか。
編集部
やめてもらうかどうかより先に、AIをどの工程で使い、事実と数字を誰が確かめるかを決めましょう。単価を見直すなら、その話し合いも次の発注の前に済ませておきます。
一気通貫ProでAI記事制作を最適化
弊社が提供する「一気通貫Pro」は、SEO専門ライターのノウハウを組み込んだWeb版の記事生成システムです。
一気通貫Proは、キーワードを入力すると、検索データの収集と分析、本文の執筆、WordPressへの下書きの投稿までを行います。下書きは編集者が確認し、整えてから公開します。
これにより、外注費を抑えながら、記事の本数を増やせます。編集者は編集作業やファクトチェックに集中でき、ライターへの依頼は専門性の高い記事のみに絞れます。
詳しくは一気通貫Proのページをご覧ください。
関連記事:記事制作のコストダウン実現術|外注費90%削減と品質維持を両立する方法
対策④記事制作の内製化でコントロールを取り戻す
外注費を根本的に削減する方法として、記事制作を内製化する選択肢もあります。社内にライティングスキルを持つ人材を育成することで、外注依存から脱却し、コストとスピードの両面でメリットが得られます。
内製化のメリットとデメリット
記事制作を内製化すると、以下のようなメリットがあります。
- 外注費がゼロになる:ライターへの支払いが不要になり、コストが大幅に削減
- 納期を自由にコントロールできる:外部ライターの都合に左右されず、柔軟にスケジュール調整可能
- 自社の深い知見を記事に反映できる:外部ライターには書けない専門的な内容や独自の視点を盛り込める
- 修正・追加が即座に対応できる:外注だと修正依頼→返答待ちの時間が発生するが、内製なら即対応可能
一方で、内製化にはデメリットもあります。
- 社員の教育コストと時間がかかる:SEOライティングのスキルを身につけるには研修や実践が必要
- 他業務との兼務でリソースが圧迫される:専任ライターを置かない限り、他の業務に影響が出る可能性
- 属人化のリスク:特定の社員にスキルが集中すると、退職時に記事制作が止まるリスクがある
内製化は長期的なコスト削減に有効ですが、初期投資と運用体制の整備が不可欠です。
外部の内製化支援の活用
内製化を成功させるには、社内にSEOライティングのノウハウを蓄積することが重要です。しかし、独学で習得するには時間がかかりますし、体系的な知識が身につかない恐れもあります。
そこで有効なのが、外部の専門家による内製化支援です。外部に頼める支援には、狙うキーワードの設計や、編集者・ライター・監修者の役割分担、レギュレーションと記事を確かめる手順づくりなどがあります。社内で回す仕組みを先に作っておけば、外注するのは、社内で書けない専門性の高い記事に絞れます。
記事を書いても、社内にノウハウが残らないままになっていませんか
当社の記事コンテンツの制作支援は、キーワード戦略設計、制作体制構築、毎日出している型を渡す、の3つが柱です。毎日出している型を渡す支援では、自社と取引先のサイトで毎日の公開に使っている記事の指示文を作るツールを、御社で回せる形でお渡しします。公開前の確認は御社で行っていただきます。体制づくりの相談からでも大丈夫です。
対策⑤外注先の見直しと最適化
現在の外注先が本当に最適かどうかを見直すことも、コスト削減の重要なポイントです。長年同じライターやライティング代行会社に依頼していると、惰性で契約を続けてしまい、割高な料金を支払っているケースもあります。
複数の外注先を比較検討する
外注先を見直す際は、複数のライターやライティング代行会社に見積もりを依頼し、料金・品質・対応スピードを比較しましょう。
比較のポイントは以下の通りです。
- 料金体系:文字単価、記事単価、業務範囲を明確に確認
- 過去の実績とポートフォリオ:自社のジャンルに近い記事を書いた経験があるか
- 修正対応の可否と回数:修正が無料で何回まで対応してもらえるか
- 納期の柔軟性:急ぎの案件に対応できるか
- コミュニケーションの取りやすさ:レスポンスの速さや相談のしやすさ
複数の外注先を比較することで、現在の契約が妥当かどうかを客観的に判断できます。もし他社のほうがコストパフォーマンスが良ければ、切り替えを検討する価値があります。
ライティング代行会社とフリーランスライターの使い分け
外注先には大きく分けてライティング代行会社と個人のフリーランスライターがあり、それぞれ特性が異なります。
外注先 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
ライティング代行会社 | 大量発注に対応可能、品質が安定しやすい、ディレクションを任せられる | 単価が高め、ライターの顔が見えにくい |
フリーランスライター | 単価が安め、直接やり取りできる、専門性の高いライターを選べる | 大量発注が難しい、品質にばらつきがある |
大量の記事を安定的に制作したい場合はライティング代行会社、特定の専門ジャンルで質の高い記事を少数発注したい場合はフリーランスライター、といった使い分けをすることで、コストと品質のバランスを最適化できます。
また、代行会社とフリーランスを併用することで、リスク分散にもつながります。一方が納期に遅れた場合でも、もう一方でカバーできるからです。
定期的な契約見直しでコストを最適化
外注契約は一度結んだら終わりではなく、定期的に見直すことが重要です。
たとえば半年に一度、以下の点をチェックしましょう。
- 現在の単価は、同じ依頼内容で取ったほかの見積もりと比べて妥当か
- 納品される記事の品質は安定しているか
- 修正依頼の頻度は増えていないか
- 他により良い外注先はないか
外注先との関係は「長く続ければ良い」というものではなく、常に最適な選択をし続けることが重要です。見直しを怠ると、いつの間にか割高な契約を続けてしまうことになります。
対策⑥記事の再利用とリライトでコスパを高める
新規記事をゼロから制作するだけでなく、既存記事を再利用・リライトすることで、外注費を抑えながらコンテンツ量を増やすこともできます。
既存記事のリライトで検索順位を改善
過去に公開した記事の中には、情報が古くなっていたり、SEO要件を満たしていなかったりするものがあります。こうした記事をリライトすることで、検索順位を改善し、新規記事と同等以上の効果を得られることがあります。
リライトは、今ある構成や本文の一部を生かせるぶん新規記事より作業が少なく、費用も抑えやすくなります。新規記事を何本も発注するより、順位が伸び悩んでいる既存記事を直したほうが、費用に対して効果が大きい場合もあります。
リライトを外注する際は、「どの部分を修正してほしいか」を明確に指示することで、無駄な作業を減らせます。
記事の横展開で制作コストを削減
1つの記事をベースに、別の切り口や関連トピックで横展開することで、リサーチや構成作成のコストを削減できます。
たとえば「SEO対策の基本」という記事を書いた後、「中小企業向けSEO対策」「BtoB企業向けSEO対策」「ECサイト向けSEO対策」といった派生記事を展開すれば、基礎部分のリサーチは共通化できます。
このように、1つの記事から複数の関連記事を生み出すことで、トータルの制作コストを抑えつつ、コンテンツ量を増やせます。
対策⑦長期的なコンテンツ戦略でROIを高める
短期的なコスト削減だけでなく、長期的なコンテンツ戦略を立てることで、投資対効果(ROI)を最大化する視点も重要です。
コンテンツの寿命を延ばす設計
記事には 「賞味期限の長いコンテンツ」と「短いコンテンツ」 があります。
たとえばニュース記事やトレンド記事は短期間でアクセスが集中しますが、数ヶ月後にはほとんど読まれなくなります。一方、ハウツー記事や基礎知識をまとめた記事は、何年も安定してアクセスを集め続けることがあります。
長期的にアクセスを集めるコンテンツに投資することで、1記事あたりの費用対効果を高められます。短期的な成果を求めすぎず、数年後も価値を持ち続ける記事を制作することが、結果的にコスト削減につながるのです。
成果指標を明確にして無駄な記事を減らす
記事制作の目的が曖昧だと、成果につながらない記事を量産してしまい、外注費が無駄になります。
記事ごとに「何を達成したいのか」を明確にしましょう。
- 認知拡大:検索流入を増やし、サイトの知名度を上げる
- リード獲得:資料請求や問い合わせにつなげる
- ブランディング:専門性や信頼性を訴求する
- 採用強化:求職者に企業の魅力を伝える
目的が明確であれば、どのキーワードを狙うべきか、どんな内容を盛り込むべきかが自ずと決まります。結果的に、成果につながる記事だけを制作できるようになり、無駄な外注費を削減できます。
データ分析で改善を繰り返す
記事を公開したら終わりではなく、アクセス解析やコンバージョン率を定期的にチェックし、改善を繰り返すことが重要です。
たとえばGoogleアナリティクス(GA4)で以下の指標を確認しましょう。
- どの記事が最もアクセスを集めているか
- どの記事が問い合わせにつながっているか
- どの記事のエンゲージメント率が低いか
こうしたデータをもとに、成果の出ている記事は横展開し、成果の出ていない記事はリライトや削除を検討することで、限られた予算を効率的に使えます。
長期的な視点でコンテンツ戦略を最適化することが、外注費削減と成果向上の両立につながります。
まとめ、ライター外注の費用は単価より総額で比べる
ライター外注の相場は、料金体系と業務範囲、記事の専門性で変わるため、同じ依頼内容で取った見積もりどうしで比べます。そのうえで、1記事の費用は、外注費に社内の作業時間を足した総額で見ます。修正の往復や業務範囲の行き違いのように見積書に載らない時間を減らすほうが、単価を下げてもらうより、削れる費用を見つけやすいはずです。値下げを頼むときは、発注前にライターと話し合い、合意した単価と修正の範囲を取引条件に書きます。
AIを使う場合も、使う工程と、事実と数字を確かめる人を発注前に決めます。私たちは、AIの進化と、代表が記事制作で積み上げてきた知見を合わせれば、記事の質を保ったまま本数を出せると考えています。記事は質か量かのどちらかを選ぶものではない、というのが私たちの立場です。ただし、書き方の型と確かめる工程の無いまま、AIで本数だけを増やすやり方には反対です。
私たち合同会社Writers-hubは、累計8,000記事以上の記事を制作してきた会社です。今は代表1名と提携ライター約20名の体制で、記事の制作と、制作体制づくりの支援をしています。ブログの設計から毎日の公開までを任せたい場合は、オウンドメディアの運用代行のIKKI-Plus(月額10万円〜・税別・3か月〜)もあります。
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